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【ガーデニング】12月のバラの手入れと、“がん腫病” ―初心者のバラ育てQ&A

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吉原美奈子

Q 12月も病害虫対策は必要ですか?

A 今まで定期的に病害虫の防除をしてきた方も、これから春までは対策は不要です。
ただ、バラの悩ましい病気である「根頭がん腫病」の防除はこの季節が適しているといえます。

単に「がん腫病」と呼ばれることも多いこの病気は根治が難しく、バラを育てている人にとって本当に悩ましいものです。
根の付近にこぶ状の隆起物ができ、土を掘ると根に付着していることもあります。

がん腫病になってもバラはすぐにだめになるわけではなく、花は咲きますが、次第に樹勢が衰えて花も少なくなっていきます。
原因は土中のバクテリアと言われますが、苗を買ってきた時にすでに根に侵入していることが多く、被害を未然に防ぐのは難しいのです。

こぶを発見したらすぐに削り取って、傷口に石灰硫黄合剤を塗っておきますが、薬剤はあまり効果がないのがつらいところです。
一度発生すると、こぶを除去しても別の場所に移動することも多く、他のバラにも悪影響を与えかねません。

何度もこぶができる場合は、残念ですが株を抜き取って処分したほうがいいでしょう。
その際は病気の株の根が張っていた部分の土を新しい土に入れ替えます。

元の土のままでは新しいバラもまた、がん腫病におかされてしまうからです。
庭のスペースに余裕のある場合、元の場所にはしばらくの間、バラ以外の草花を植えておくほうが安心でしょう。

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