【高血圧】50歳以降は要注意。「いつの間にか血圧が高めになった」→脳卒中や心筋梗塞などの原因に!
加齢や女性ホルモンの減少、塩分のとりすぎ、肥満などを原因に上昇する血圧。高血圧は血管を傷め、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などのリスクを高めます。50歳を過ぎたら家庭でも血圧を測定し、予防と対策に努めましょう!
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自覚症状のない高血圧。放置すると動脈硬化が進む
若い頃は低血圧だったのに、いつの間にか血圧が高めになった、と気にしている人も多いのでは。
血圧は、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のこと。心臓が収縮して血液が大動脈に送り出されたときの血圧を収縮期血圧(上の血圧)、心臓が拡張して血液をため込んでいるときの一番低い血圧を拡張期血圧(下の血圧)という。
「加齢とともに血管が硬くなり、血圧は上がります。加えて女性は閉経による女性ホルモンの減少が血圧上昇の原因となるので、更年期以降は高血圧に注意が必要です」と、常喜医院院長の常喜眞理さん。
女性ホルモンには血管をしなやかに保つ働きがあるため、それが減少すると血圧にも影響が出る。他にも塩分のとりすぎや肥満、遺伝、ストレスなども血圧上昇の原因に。妊娠中に高血圧になった人は、更年期以降、再び高血圧になることが多いという。
「高血圧を放置すると動脈硬化が進み、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞など命に関わる病気の原因となります」
血圧がどのくらいの数値になると、対策が必要になるのだろう。
「高血圧の診断基準は上が140㎜Hg、下が90㎜Hgです。家庭で測る場合は病院よりリラックスしている状況なので、上が135㎜Hg、下が85㎜Hgとされていますが、普段から140、90という数字を意識していれば問題はないと思います」
血圧は常に変動しているので、定期的に測定することが大事。
「1年に数回、健康診断などで測り、上が140㎜Hg、下が90㎜Hg以下だからといって安心はできません。高血圧には自覚症状がありません。『よく頭痛がする』という人がいますが、高血圧で頭痛が起こる人は多くありません。自覚症状がないまま突然、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などが起こります」