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92歳、奇跡の現役ラガーマン。娘が明かす父がボケないたった一つの理由とは?

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ゆうゆう編集部

長女の芳子さん(医師)に、隆一さんの「ボケない」秘訣をお聞きしました

92歳になってもラガーマンとして生きる永山隆一さん。脳も体も健康でいられる理由は何なのだろう。見守り続けている長女で医師の芳子さんの意見を聞いてみた。

オヤジがやっていることはすべてラグビーのため

父がボケないのは「ラグビーばか」だからでしょう(笑)。高齢者は入院すると認知機能が落ちることが多いのですが、父は復活しました。「グラウンドに戻る」という思いが強いからです。

本来父はラグビー以外のこだわりは一切ない人で、人に「ノー」と言うのを聞いたことがありません。でもたった一つ、母が何度も「もうラグビーはやめて」とお願いしても、これだけは絶対に首を縦に振りませんでした。母は父のラグビー仲間にまで「夫をラグビーに誘わないで」と頼みましたが、仲間の連帯は強く(笑)、父は今もラガーマンです。

ここまで好きなものがあるって、本当に奇跡のようです。父は「グラウンドで死んでもいい」と言いますが、チームメイトにご迷惑がかかるので今は止めています。でも何とかリハビリして4月の大会に5分でも出場させてあげたい。万が一そこで倒れたら……オヤジ、骨は拾ってやるからね!

永山隆一さんのボケない3ルール

ルール①「絶対にラグビーを続ける!」と強く決意する

「絶対にこれは続けたい」という目標があると、今すべきことがわかる。読書もパソコンもラグビーのため。それがボケない原動力に。

ルール② 体にいいものを食べる。ワンパターンでもよし

運動を続けるには食べ物が重要だから、亡き妻が伝えてくれた料理を自分で作り食べ続ける永山さん。難しいときは長女や長男の嫁にも頼る。

ルール③ 同じ志の仲間と語り合い、楽しい時間を過ごす

ラグビーと同じくらいラグビー仲間を大切にしている。80代や70代の後輩は、穏やかで優しい最年長の永山さんを「理想です」と言う。

撮影・写真提供/Jaguar Land Rover / Scott Carthy、近藤 誠、Kim Kyung-Hoon(ロイター / アフロ)、柴田和宣(主婦の友社)
取材・文/神 素子

※この記事は「ゆうゆう」2025年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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