いざ実践!「退職金1,000万円を運用するぞ!」でもマネリテの低い60歳女子はどうしたらよい?
銀行でイチ推しされたのは外貨建ての商品。それって実際どうなの?
小沢「イケメンに固執されますね(笑)。では、外貨預金の預金のメリットとデメリットをわかりやすく解説しましょう。
まず【メリット】は以下の通りです。
・円建ての預金より高い利息が期待できます。
・日本円だけでなく、外貨の資産が保有できます。
・為替の状況によっては、「為替差益」というお金をプラスで得られることがあります。」
——それは素晴らしい! 特に高い利息は魅力的です。確かに連載の第1回でお話しましたが、米ドルも豪ドルもこれから10年先まで見通しが明るく、現在の金利(積み立て利率の年利)は4.21%とすごく高いんですって。現在のレートだと、1,000万円預けたら、1年で30万円くらい儲かるそうです!
小沢「いいことばかりではありません。こんな【懸念点】もあります。
・円⇔外貨に換える際には、「為替手数料」がかかります。
・日本円の保険では1,000万円とそれまでの利息が保護される「預金保険制度」がありますが、外貨は対象外になります。
・元本保証がありません。
・為替の状況によっては、損が生じます。」
——なるほどー。銀行ではメリットしか説明されてません。
証券会社で米ドル建てのETFなどで運用も
小沢「円安が続くと、外貨預金は増えると言われたようですが、運用面だけで考えると、外貨預金の増え方はさほど大きくありません。私個人の考えですが、それなら証券会社で米ドル建てのETFなどで運用した方が将来の利益は期待できると思っています。」
——なな何ですか? いーてぃーえふとは?
小沢「Exchange Traded Fundの略で、取引所で取引される投資信託のことです。少額でも運用できますし、株価と連動しているので初心者でもわかりやすいのです。とはいえ、シニア女子の方がトライするなら、ちゃんと仕組みを理解したほうがよいので、ひとまずこの話はおいておきましょうか。」
——儲け話、いや、投資に興味が出てきました! もう少し自分のマネリテレベルが上がったら考えてみます。さくっと儲けられますか?
小沢「いいえ。投資である以上、長期で行う前提にすることが大切です。短期投資ですと、価格の変動の影響を受けるため安定しません。基本的には10年以上の期間で考えてみてください。」
——10年後ですか。私70歳になります。元気でいられるかしら。保険商品も私にとっては無駄なようですし、この年になると選択肢が少ないですね。