高齢期に【ひとり暮らし】になったときの住まいの選び方。陥りがちなリフォームのNG例とは?
Q 最後まで自宅で暮らしたい場合、どんな準備が必要でしょうか?
家の安全性や要介護でも住めるかを考えて準備を
「戸建てかマンションか、築何年かなど条件によって対処は異なります。耐震基準が改正された昭和56年5月31日以前の建物であれば、安全性に問題があるケースが多いので早めに建て替えるか売却を検討したほうがよいかもしれません」
リフォームも考えておきたい。
「将来どのような介護状況になるかわかりません。リフォームは必要に応じて。元気なうちは『転ばない暮らし』が大切なので段差をなくすなどのバリアフリー化を。家の中での転倒は要介護の大きな原因の一つです」
あちこちに手すりをつけてしまうと、車椅子が必要な状況になったとき、手すりが妨げになることもある。
「リフォームにお金を使いすぎると、将来、施設に入ることになったときなどに資金が足りなくなることもあります」
建て替えやリフォームなどの資金は、リバースモーゲージを利用する方法もある。
「自宅を担保に金融機関からお金を借りて、自宅に住みながら毎月利息だけを払い、死亡時に金融機関が自宅を売却して清算するという仕組みです」

イザ! というとき困らないための親の介護と自分の老後ガイドブック
岡本典子/著
ビジネス教育出版社 1650円
高齢者施設の種類・特徴・費用、介護保険を使って受けられる介護サービス、高齢期に知っておきたい制度などがわかる一冊。
※「詳細はこちら」よりAmazonサイトに移動します(PR)
※この記事は「ゆうゆう」2025年3月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
取材・文/田﨑佳子
▼あわせて読みたい▼