人生後半戦の『ターニングポイント』を前向きに!
元昼ドラ主演女優「今でもスーパーでは見切り品を買います」過去の借金生活の実態を告白【六車奈々さんのターニングポイント#2】
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皆川知子
―ご実家に相談されたりは?
んー、やっぱり両親には言えませんでしたね。心配かけたくないし。挙式の時に、『幸せになるんやで』と私の顔を見つめて話す母の顔を思いだすと……。とはいえ、ここまでの極貧生活なので、大方はバレていたと思うのですが(笑)。
芸人さんにとって私の貧乏ネタは大好物でした
―六車さんの貧乏ネタは、ラジオでもよく取り上げられていたそうですね(笑)
はい、漫才師メッセンジャーのお二人と大阪で17年ぐらいラジオをしていたのですが、彼らにとって私の貧乏ネタは大好物なんです(笑)
いつの間にか番組の中で、「東京落武者物語」という私の貧乏ネタを発表するコーナーまでできてしまいました。私も関西人なので、貧乏をいじられながら「これをいつか必ず笑いに変えてやる!」と思っていましたね。転んでもタダでは起きない根性です(笑)
―現実では、小さいお子さんを抱えての生活はいかがでしたか?
むしろ子供の存在が救いでした。都心から離れた家賃が安いところに引っ越しもしましたし、電気が止まったことも何度もあります。食費を削るために見切り品ばかり買っていました。あ、今でも我が家見切り品を買いますよ(笑)
でも生活がいくら大変でも、やっぱり子供はかわいいんですよね。家の中をパッと明るく照らしてくれます。子供がいるから頑張れました!
体内時計美容研究家としての活動をスタート
―出産後には、現在の体内時計美容研究家としての活動を始められます。
はい。体のことを学ぶのはずっと好きだったんです。美容というより体の仕組み関する学術的な本を読んだり、エビデンスがある文献を読んだりすることは、若い頃からずっとしていましたね。
それで子供が産まれて、新しいことを始めたいと思った時に、ずっと好きでやってきた体についての研究を私なりにまとめて、女性のみなさんに発信しようと思ったんです。
―趣味を本格的にビジネス化しようと。
はい。子供を寝かしつけてから明け方までたくさん勉強しました。そうやって知識を深めながら始めたのが、「六車奈々の食べる美人塾」です。
これは自分で体に関するテーマを作って、2ヶ月に1回90分の講座を行うというもの。
なぜ食べる美人塾を始めたかというと、女性に体に関する正しい知識を知って欲しかったからです。間違った美容法を続けて「なかなか肌がキレイにならない」とか「ダイエットがうまくいかない」という女性が本当に多いことに気づいて、きちんと科学的根拠に基づいた美容法を発信していきたい、そう思ったのがきっかけです。
―その講座はすぐ軌道に乗りましたか?
いえ、全然!「睡眠」「ビタミンC」「老化」など、テーマを決めて講座を行うのですが、チケットが2枚しか売れないという月もありました。
全然収入にはなりませんでしたが、やめようとは思わなかったですね。私のポリシーは「とにかく3年続ける」です。それはこれまでの仕事の経験から得たもの。例えば最初不得意だった番組アシスタントも3年やっていると周りから認めていただけるようになりましたし、「3年」というのをひとつの区切りにして物事を行うようにしています。
もちろん意地もありますよ。食べる美人塾をすぐにやめたら「あの人は、何がやりたいの?」って思われますからね。
そうやって勉強していくうちにたどり着いたのが、「時間栄養学と体内時計」の研究結果でした。「これだ!めちゃめちゃおもしろい!」と思いましたね。
そこから私なりに組み立てて作っていったオリジナルメソッドが、体内時計を利用した美容法「時間割美容」です。
六車奈々さんのターニングポイント②
「貧乏をいじられても、いつか笑いに変えてやる!と思っていました。転んでもタダでは起きない根性です(笑)」
〈六車さん着用〉ブルーセットアップ 13,800円(税込)/Wild Lily ピアス 2,750円(税込)/Vanille
〈問い合わせ先〉Wild Lily (03-3461-4887) Vanille https://minne.com/@vanille1202
撮影/廣江雅美
スタイリング/山崎由佳
ヘア&メイク/結城小百合
ライティング/皆川知子
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