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人生後半戦の『ターニングポイント』を前向きに!

夫がギャンブル依存症、自身も共依存という病気に…回復へと踏み出せた最大の理由とは?【田中紀子さんのターニングポイント#1】

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ゆうゆうtime編集部

お笑い芸人や著名人がオンラインカジノや、ギャンブル依存症などでニュースをにぎわせる昨今。公益社団法人 「ギャンブル依存症問題を考える会」の代表を務め、講演活動やSNSでの発信など多忙な日々を送られている、田中紀子さんにお話しを伺いました。田中さんは1964年生まれの現在60歳。ここに至るまでには壮絶で波乱の人生がありました。どうやって様々な苦難を乗り越えてきたのか、人生を前に進めた「ターニングポイント」を深堀りします。

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1964年9月東京都中野区生まれ。1986年3月に昭和女子大学短期大学部国文科を卒業し、その後結婚出産。2004年2月にギャンブル依存症の自助グループに繋がり、2014年2月公益社団法人 「ギャンブル依存症問題を考える会」の代表に就任。著書に『三代目ギャン妻の物語 - 祖父・父・夫がギャンブル依存症!』(刊行/高文研)

今まで公言していませんでしたが、ギャンブラーの夫との出会いは…

夫との出会いはアルバイト先でした。実は最近になって公にしたのですが、そのバイト先というのが「闇カジノ」だったのです。私はフロント係で、夫はディーラーでした。当時はそれこそポピュラーなアルバイト情報誌にもこういったバイト先が掲載されていて、割とハードルが低かったんですよね。

現在のいわゆる闇バイトに加担してしまうような子たちとか、オンラインカジノにはまってしまう若者とか、なんでこんなのに引っかかるの?を今となっては思いますが、いや自分だって若い頃は何も考えず手っ取り早く稼げるからって闇カジノでアルバイトしていたよね…と思うわけです。

そもそも闇カジノが何かということももちろん知らなかったし、確かアルバイトの募集時も「カジノバー」という名称だった気がしますね。「カジノバー」ってなんなんだ?!という好奇心だけで応募した記憶があります。

ギャンブル依存症の夫との結婚生活その実態

アルバイト先で出会った夫はすでにギャンブル依存を発症していて、そのせいで早稲田大学も留年し、就職活動もせず親にも勘当寸前という状態でした。

でもギャンブルに対する独自の理論を展開する夫を見て、聡明な人、ギャンブルに強い人だと頼もしく思っていた節があったのも事実です。そして、そんな彼と付き合ううちにあろうことか私もギャンブル依存症を発症してしまったのです。明けても暮れてもギャンブル三昧の日々を送りつつも、比較的お給料の安定した昼職に就いていたおかげで稼いで使ってとぎりぎり生活はできていました。ですが、さすがにそんな日々に体力的にも経済的にも限界を感じ、2人で足を洗った…つもりでした。

結婚は私が34歳、夫が28歳の時。また結婚後には長女、長男の出産と立て続けにうれしいニュースがあり、夫のギャンブル癖も治るであろうと楽観的に考えていたのですが、実は夫は私の知らないところでギャンブルで負けては借金を作る、ということを繰り返していたのです。

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