壮絶!義実家の片付け、思い出の品の処分…遺された人たちが遭遇したまさかの体験とは?
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ゆうゆうtime編集部
タオルやシーツが山のように
80歳目前まで現役で理容師をしていた母が体調をくずした当時のこと。私が「心配だから近くに住んでほしい」と頼むと、長年住んだ家や理容店をしまう覚悟をすぐにしてくれ、土地売却の手続きなどをスムーズにこなすことができました。大変だったのは50年暮らした一軒家の片づけ。ギフトでいただいた新品のタオルやシーツが山のように出てくるのです。母に聞くとすべて「いる」と答えるので、根気よく説得しながらの作業となり、かなり時間がかかりました。
(花純さん・65歳・山形県)
税金、いつまで払い続けるべき!?
両親亡き後、実家を継いでいた長兄が他界しました。家、使っていない農地の他、場所も知らなかった山などもあることがわかり、残された次兄とともに途方に暮れています。とりあえずは次兄が名義人になってくれましたが、税金を納め続けなければならないこの状況はどうしたものか、現在進行形で悩んでいます。空き家バンクには登録しましたが、費用はかかっても解体したほうがいいのかもしれません。
(KMさん・62歳・熊本県)
どう扱うのが正解?故人の日記
93歳で亡くなった義母はノート20冊以上の日記を残していました。その扱いを親族で相談した結果、内容は確かめずに処分することにしました。一般ゴミに出すのは気が引けたので、クリーンセンターに持参して直接ピットへ。これらの日記は義母が生きた証しですが、残された者にとっては気持ちの負担になるものだと実感しました。そんな話を友人にすると、経験談を語ってくれました。彼女の義母も日記を残していたそうです。それらには、ずっと介護をしていた息子の嫁(友人の義姉)についての義母の素の思いが綴られていたそうです。表面的には穏やかな関係に見えたとしても、心の深いところでは、負の感情があるのは仕方のないこと。それは一時的なものであったり、書いたことによって実際より悪い印象にふくらんでしまったりもあると思います。けれども、亡くなった人は何も言うことができません。知らないほうがよかったことを知ってしまったため、心を込めたお別れが後味の悪いものになってしまって、「読まなければよかった」と後悔したそうです(マフィンさん・64歳・愛媛県)。
イラスト/てぶくろ星人
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