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築50年の団地に住む【人気ブロガー・きんのさん】のやりたいことリスト100「なりたい自分に近づけています」

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ゆうゆう編集部

やりたいことリストを書き始めてから、自己肯定感が上がり、「なりたい自分」に少しずつ近づけていると話すブロガーのきんのさん。「リストを作る」という作業を通してきんのさんが感じたこと、そこで得たものとは──。

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PROFILE
きんのさん ブロガー

きんの●1969年生まれ。
30代で離婚を経験。50歳を目前にして、母の介護のために築50年越えの団地に住まいを移す。
団地の魅力を広めるために始めたブログ「団地日記」で紹介する、“今の暮らしを快適にする工夫”が話題となり、初の著書『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)を出版。

自分自身と対話しながら見つける「本当の自分」

築50年を越える団地での心豊かな日々をブログで発信するきんのさん。紆余曲折はありながらも、その暮らしはやりたいことリストに書いていたものに徐々に近づいているという。

「仕事をしながら母の介護をする毎日はとても忙しくて、ただこなしているような日々でした。そうすると忘れてしまうんですよね。自分は何をしたかったのか、どんな人生を送りたかったのかを。それを思い出させてくれたのが、やりたいことリストなんです。リストを作る時間は、自分と対話する時間。『どんな暮らしがしたい?』『本当に好きなことは?』と自分と向き合ううちに、自分のことがわかってきて、心の奥の奥で願っていたことも思い出せた。思いに気づければ、そこに向かって歩いていける。努力して叶ったこと、記憶に刷り込まれて無意識のうちに叶ったこと、両方ありますが、その積み重ねが今の暮らしなのかなと思っています」

以前はそのときどきのやりたいことを手帳に書いていたが、腱鞘炎になったことをきっかけに、5年ほど前からパソコンで管理をするように。

「リストへの記入はやりたいことを思いつくたび行っていますが、見直しは年に1回、立春の日に行います。リストを見返していると自分の傾向がわかってくるんですよ。『こういうことは積極的にやるのね』とか、『書いたときと今とでは、大切にしたいことが変わったんだな』とか。叶わなかったことは、やっぱり実現したいと思う場合だけリストに残し、それ以外は削除。叶ったことは、ずっと残しておきますね。それを見ると自信がつくし、うまくいかないことが続いても自分を信じることができ、また次もやれると思えるんです」

リストはパソコンで管理して年に1回見直し&修正

「本で『願いが叶った状態を想像するとより叶いやすい』と読んでから、過去形でリストを書くように」。願いが叶った自分を想像するのも楽しい時間なのだそう。

リストを作る時間は「人生を作る時間」

しかし、「叶うかどうかはご褒美みたいなところもあります」と、きんのさんは言葉を続ける。

「できれば『やったね!』という気分をより味わいたいので(笑)、リストには実現可能性が高いことを多めに書いています。でも私にとって何よりも大切なのは成果ではなく、自分との対話。リストを作るその時間こそが、人生を作っていると思うから。やりたいことリストは、私がどう生きていこうとしているのか、ということのひとつの表れ。寿命が尽きるまで、自分について考えながら、リストを作り続けると思います」

長期戦で叶えたいことは「今でしょ!ツリー」に

リストの中から特に優先度の高いものをピックアップ。加えて「人を笑顔にする」など、常に心にとどめおきたいことや、長期的に目指したい夢をツリーにしてリビングに飾っている。「私が一番よくいる場所なので、無意識のうちに記憶に残るかなと思い、実践中です」

きんのさん流「自分が好きになる」書き方のコツ

やりたいことリストの中から、その年にできそうなことを100個選びプリント。ときどき見返しているそう。

成功よりも過程が大切。ワクワクすることだけ書く

やりたいことを100個見つけるのは大変だが、絞り出したものから思いもよらない自分を発見することもあるそう。

「ワクワクすることを大前提に、まずは思いつくままにくだらないことでもいいから書いてみて。ワクワクすることであれば、たとえ失敗してもその過程自体が楽しいはずですから」

ちょっと頑張れば達成できることを優先で

「叶わないことばっかりだとやる気がなくなっちゃう(笑)。だからやりたいことリストの7~8割は、ちょっと頑張れば叶うようなことを書いています」

残りの2~3割は、きっちり段階を踏んで準備しなければ叶わないようなことを。きんのさんの場合は、それが世界一周旅行なのだとか。

悩んだときは10項目×10個で考えてみる

きんのさんのやりたいことリストは、「食べる」「健康」「人間関係」など、10項目に分かれている。

「こうすると1項目につきやりたいことを10個考えればいいので思いつきやすいんです。項目分けに悩んだときは、先にやりたいことを書き出してみると、自然と項目が浮かび上がってきますよ」

撮影/土屋哲朗(プロフィール写真)
取材・文/恩田貴子

※この記事は「ゆうゆう」2025年5月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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