あなたの”買いグセ”は何?片づけのプロ【近藤典子さん】に聞いた“捨てずに身軽”を叶える方法
【近藤流】「捨てずに身軽」を叶える4つの指針
捨てるのではなく「垢を落とす」
「捨てなきゃ」と考えなくていい。「捨てるものを選ぼうとすると精神的に辛い作業に。逆なんです。好きなもの、使うもの、何かに生かすもの……と選ぶ作業。そこで選ばなかった不要なものを取り除くことで、部屋がすっきりきれいになる。だから『捨てた』気にはならないんです。垢を落とす感じ」
「現状把握」は未来の予防
「3ステップ分別」をすると、アイテムごとの量と内容が一目瞭然に。「黒いセーターを10枚持っていたり、めんつゆを大量に買いおきしていたり。人それぞれ買いぐせや持ちぐせがある。同じアイテムの中で、使用頻度や劣化状態、お気に入り度を比較できるので、手放すものが見えてきます。こうして現状を把握することは未来の予防にも。セールでも、めんつゆはもう買わない、と余分にため込むのを防げます」
納得すれば必ずできる「自分を否定しない」
モノが多くてごちゃついたわが家。何度も挑戦したけれどモノを減らせない。そんな自分を否定しないこと。「モノを持つことがステイタスだった時代に育ったのだから、捨てられないのは、あなたのせいじゃない。大丈夫。分別してモノと向き合えば、『これはもういらない』と、心から納得できるときがきます」
捨てられなければ「縁をつなぐ」。メルカリはサークル活動、楽しんで学んで出品する
喜んで使ってくれる人がいれば、気持ちよく手放せる。「リユースやフリマサイトを利用するのも手。たとえばメルカリでは出品の仕方を講師が教えてくれる無料講座を開催。それに参加したり、経験者に教わったり、サークル活動のノリで学ぶと楽しい。モノを通して誰かに縁がつながっていき、手間はかかるけれど数百円でも利益が出ればお小遣いに。売れなければ本当にゴミだったのだと、納得して捨てられます」
撮影/ワタナベミカ
取材・文/村瀬素子
※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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