ザ・タイガースのオリジナルメンバーは全員、80歳手前で健在!「集まると昔話か健康の話です(笑)」【79歳・森本太郎さんのターニングポイント#4】
公開日
更新日
藤岡眞澄
『シーサイド・バウンド』が始まると、みなさん、スタンディングで歌う!
——森本さんご自身は現在も精力的にライブを開催されていますが、健康のために実践していることはありますか?
栄養を考えた食事と適度な運動で免疫力を高くすること。老化は仕方ないけれど、老化を遅らせる努力はできますから。
僕はスマホの歩数計をつけて、毎日4000~6000歩を少し早めのスピードでウォーキングしています。ちょっと足りなかったら、元気を出して近所をもう1周、1000歩くらい歩こうかな、と意識して習慣にしています。
——「ザ・タイガース」のころから、森本さんの怒っている姿が想像できません。心の安定のために心がけていることはありますか?
京都に帰ったら、必ず母のお墓参りに行くことにしているんです。
母は95歳で亡くなったんですが、ものすごく優しい人で、僕は怒られた記憶がほとんどありません。
——お母さまの優しい人柄を受け継いだんですね。
そんな母の墓前でいつも「僕を産んでくれてありがとう」「タイガースの時代に産んでくれてありがとう」とお礼を言って手を合わせるんです。お墓参りをすると、心が落ち着くし、癒される。気持ちがいいんですよ。
——最近では、11月に開催された79歳を祝う「バースデーライブ」も早々にSOLD OUT。行けなかったファンの悲鳴がネットに散見されました。
ライブハウスに足を運んで下さるファンも古希を迎えたであろう方が増えてはいるんですが、皆さん、若い。すごくおしゃれで、素敵です。この日を楽しみにして、『シーサイド・バウンド』が始まると、スタンディングで歌っているんですから。
そんな姿を見ていると、こんな時代が来たんだな、とうれしくなるし、そういう年齢の重ね方をすべきだな、と僕は思います。
ほんとうに好きなことがあったら、やり続けてほしい。目標を持ち続けることが、萎れないためには大切だと思います。
——では、「森本太郎ライブ」はまだまだ続きますね。
僕ら演者は、見に来て下さるファンの方がいないとダメなんです。
沢田も最近、ステージから「みんな元気でいてや」って呼びかけてますから。
皆さんが元気でいて下さって、見に来て下さる限りは、別に何歳までと決まっているわけではないのでライブは続けるつもりです。
森本太郎さんのターニングポイント④
ほんとうに好きなことがあったら、やり続けてほしい。目標を持ち続けることが、萎れないためには大切だと思います。皆さんが元気で見に来て下さる限り、ライブは続けるつもりです。
森本太郎さん Profile
森本太郎●ザ・タイガースの元メンバー
ギタリスト・作詞家・作曲家・音楽プロデューサー
1946年、京都生まれ。1967年に「ザ・タイガース」のギタリストとして『僕のマリー/こっちを向いて』でデビュー。ザ・タイガースの8枚目のシングルに収録された『青い鳥』では作詞作曲を担当し、自作の一曲として高く評価されている。解散後は、「タローとアルファベッツ」「森本タローとスーパースター」などのバンド活動やソロ活動、作詞作曲、音楽プロデュース業を精力的に展開。1981年のタイガース再結成にも参加し、現在も幅広く音楽活動を続けている。愛称は「タロー」。
森本太郎 公式サイト
撮影/橋本哲
▼あわせて読みたい▼
>>「タイガースはいつも楽屋で寝てましたね」と言われた、日本一のバンドの舞台裏【79歳・森本太郎さんのターニングポイント#2】 >>ザ・タイガース誕生秘話。「あそこで3人が出会わなければ…」【79歳・森本太郎さんのターニングポイント#1】 >>ザ・タイガース結成前夜の秘話【77歳・加橋かつみさんのターニングポイント#1】衝撃を受けた出会い