元自衛官「仕事中におかしくなりそのまま病院→休職」豆腐メンタルを鋼の心に育てる意外なルーティンの正体
「いつもの自分」を支えるルーティン
ルーティンって言われると、意思決定の負担を減らすことや仕事の効率を上げることをイメージしがちで、なんだか退屈な感じがするかもしれません。ご想像の通り、ルーティンとは、日常生活や仕事で決まった手順や動作を繰り返すことです。
でも、ルーティンには次のようなメリットがあると言われています。
不安や緊張を和らげる
集中力を上げる
気持ちを切り替える
これらを一言で言うと、メンタルのレジリエンスの向上だと思っています。
レジリエンスとは、「耐久力」「抵抗力」「復元力」などと訳されますが、個人的には「自分で元に戻ろうとする力」がしっくりきています。つまり、生活にルーティンを上手く取り入れることで、「いつもの自分」を補完できると考えています。
このような考えのもと、メンタルダウンから立ち直ってから今に至る10年ほどの間で、自分の心や身体に良さそうなことをいろいろ試してみました。病院に通っていた頃にお医者さんから勧められたこと、メンタルハックの本に書いてあるようなこと、メンタル強めの自衛隊の先輩がやっていたことなどです。
これらのなかから、「ちょっといいかも……」と思えるようなこと、普通の会社員でも続けられそうなことを取捨選択し、あるいは自分なりにアレンジして、無理なく続けられることを少しずつルーティンに取り入れていきました。毎日やることから週一くらいでやること、あるいは半年や1年ごとにやることといった感じです。
はじめのうちは、「何となく良さそう」くらいの感覚で続けていましたが、再び本格的に働くようになってから、メンタルのレジリエンスが上がっていることを実感しました。
メンタルダウンからある程度立ち直った後の話です。私は自衛隊から市役所を経て、航空業界のとある外資系企業に転職しました。そこで待ち受けていたのは、日本の航空業界では初めてとなるチャレンジングなプロジェクトでした。
理不尽なパワハラこそありませんでしたが、厳しい指導や長時間の労働、周囲からの期待など、かなりストレスフルな環境で、途中で体調を悪くして離脱する人もいました。
そのようななか、平気で仕事を続けられている自分に気づいたんです。
これをすべてルーティンのおかげと決めつけるのは少し軽率な考えかもしれません。でも、どんなに凹まされても次の日、悪くても翌週には「いつもの自分」に戻れるくらい再生速度が上がったのは、少なからずルーティンの効果もあるかなと思っています。
その後は、精神的に過酷な仕事をしていても、しんどくなることがほとんどなくなりました。
そして、しんどくなることがなくなってからは、たくさんの恩恵を受けられるようになりました。仕事が終わった後や休日も存分に行動できるようになったからです。
読書やゲーム、家庭菜園などの趣味も充実しましたし、SNSで自分の考えを発信するようにもなりました。その延長で本を書くようにもなりましたし、いろんな人との出会いもありました。
このように、いろんなことにチャレンジできるようになると、人生全体が良い方向へ進んでいくようになると思います。
社会に出るとしんどいことばかりです。
かといって、自分で「週休3日」にして十分に休むなんてことはできませんし、仕事の量を減らして消耗を抑えることも難しいです。
そんななか、ルーティンによって「いつもの自分」へ戻れる速度を上げることは、しんどい世の中を上手に生きる術のひとつだと思っています。
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