【木原龍一さん&三浦璃来さん】「孤独を感じそうなときも、隣にパートナーがいてくれた」7年間を支えた“りくりゅう”の絆。10年後に描く未来とは
フィギュアスケートのペアとして活躍してきた「りくりゅう」こと木原龍一さんと三浦璃来さんが、資生堂「エリクシール」のブランドパートナーに就任。9月14日、ブランドミッションムービー「この肌を、生きるを、愛する。」の発表会に登場しました。先日、婚約を発表したばかりのお二人。会場では、これまで二人で積み重ねてきた日々を振り返りながら、これからの未来についても語りました。
「一つ一つ、積み重ねていこう」が二人の合言葉
発表会のステージでは、まず二人が息の合ったリフトを披露。氷上とは違う陸上でのリフトについて、木原さんは「陸上のほうが安全」としながらも、氷上では遠心力を使いやすい一方、陸上ではそれを作りにくいため、別の難しさがあると説明します。
三浦さんも「氷上のほうが危険性はあるけれど、陸上のほうが遠心力が作りづらく、難しい」と話し、長年ペアを組んできた二人ならではの息の合ったやりとりを見せました。
今回公開されたミッションムービーでは、二人が競技生活で経験してきたことについて、台本なしで自然な言葉を交わしています。
三浦さんが語ったのは、「一年に一回大きな壁に当たることがあって」という言葉。実際、二人はこれまで、互いのケガや思うような結果が出ない時期を経験してきました。
「その中でもできることを一日一日積み重ねていく中で、失敗をも成長の糧にして、これまで歩んできた」
そう振り返る三浦さん。その経験のすべてが自信になり、「また壁を乗り越えられる」という力につながったといいます。
一方、木原さんも、ケガや競技会で思うような成績を残せないときには「十歩先に進化しないといけないんじゃないか」と焦ることがあったと告白。そんなとき、二人のチームでいつも確認していたのが、「まずは目の前にあるものを、一つ一つ積み重ねていこう」ということでした。7年間、二人が歩んできた道のりには、そんな変わらない思いがあったようです。
「これ、すごく日常だった」木原さんが選んだ一場面
今回のムービーには、二人がスケート靴を履き、ウォーミングアップをする姿も登場します。木原さんが「お気に入りのシーン」として選んだのも、まさにその場面でした。
「璃来ちゃんとチームを結成して7年、おそらく2000回はこういったウォーミングアップや、スケート靴を一緒に履くっていうことを続けてきたんですけど、僕たちにとってこれはすごく日常だったんですよね」
しかし、完成した映像を見たとき、この日々の積み重ねがあったから今の自分たちがあるということに気づき、「自分たちが歩んできた道のりを思い出して、すごく胸に響いた」と語りました。その言葉を聞いた三浦さんも、「普段の練習を思い浮かべるので、すごく懐かしい気持ちになりました」と笑顔。
「孤独を感じそうなときも、隣に璃来ちゃんがいてくれた」
三浦さんが選んだのは、ムービーの最後、二人がリンクへ入っていく後ろ姿のシーン。
「これからの未来を想像させるような終わり方になっているので、すごくお気に入り」
と話します。このシーンについて木原さんも「本当にすてき」と共感。そして、ペアスケーターだからこそ感じていた思いを明かしました。
「スケートリンクに入った瞬間って、やっぱり孤独を感じることがあるかもしれないんですけど、私たちはペアの選手だったので、孤独を感じそうになったときに、必ず隣にパートナー、璃来ちゃんがいてくれたんで。それを思い出して、本当にすてきだなと思います」
10年後も「二人で」小さな積み重ねを
発表会では、二人が「10年後の自分」へ宛てた手紙も披露されました。三浦さんが思い描くのは、指導者として日本から世界に通じるペアスケーターを育てる未来。そして木原さんも、日本が世界に誇れる「ペア大国」になることを夢見ながら、指導者になるための経験を一つ一つ積み重ねていると語りました。
印象的だったのは、二人が未来を語るときにも「積み重ね」という言葉が何度も登場したこと。三浦さんは、毎日の小さな積み重ねは、すぐに結果として現れるものではないけれど、「ふと振り返ったときに、自分がどれだけ成長してきたか」に気づくことができると話しました。
そして最後に、「私も二人で、続けていきたいなと思っています」と、静かに未来への思いを口にしました。木原さんも、これからは「がむしゃらに走り続ける」のではなく、自分たち自身をケアしながら、10年、20年、30年……と「素敵に年を重ねていきたい」と語りました。
「りくりゅう」が重ねてきた時間の尊さが、今回のムービーと二人の言葉から、あらためて伝わってくる発表会となりました。
木原龍一(きはら りゅういち)
1992年8月22日生まれ。愛知県出身。
三浦璃来(みうら りく)
2001年12月17日生まれ。兵庫県出身。
2019年にペアを結成。「りくりゅう」の愛称で親しまれている。2023年の世界選手権では、日本勢初となるペア優勝を達成。さらに年間グランドスラムという歴史的快挙を成し遂げた。2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、圧巻の演技で金メダルを獲得。日本フィギュアスケート界を力強く牽引する存在である。
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