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園芸用語集

【さ】

催芽(さいが)

催芽とは、種子や球根などの発芽を早めたり揃えたりするため、あらかじめ適切な温度や湿度の条件を整えて芽が動き出す状態まで促す作業のことです。催芽を行うことで発芽率が高...

挿し木(さしき)

挿し木とは、植物の枝、葉、根などを切り取り、土にさして新しい根や芽を発生させる繁殖方法です。​この方法は、親株の特性をそのまま引き継ぐため、同じ性質の植物をふやすこと...

挿し穂(さしほ)

挿し穂とは、挿し木や挿し芽を行う際に使用する植物の枝や茎の部分を指します。健康で勢いのある親株から、病気や虫害のない枝を選び、適切な長さに切り取ったものを使います。...

挿し芽(さしめ)

挿し芽とは、植物の枝や葉の一部を切り取り、それを土に挿して新たに発根させ、新しい株をふやす方法です。多肉植物や観葉植物、花木、ハーブなどさまざまな植物に適用できます...

サッカー

サッカーとは、植物の根元や地際から新たに出てくる若い芽や枝のことです。バラやブルーベリー、ライラックなど多くの樹木に見られますが、育てている品種とは異なる接ぎ木の台...

殺菌剤(さっきんざい)

殺菌剤とは、植物を病原菌から守り、病気を防止または治療するために用いる薬剤の総称です。特に野菜や花の栽培では、カビや細菌由来の病気が発生しやすいため、適切な殺菌剤を...

さび病(さびびょう)

さび病とは、植物に発生する病気の一つで、おもにカビ(糸状菌)によって引き起こされる伝染性の病害です。葉や茎に赤褐色や黄色、黒っぽい小さな斑点が現れ、粉をふいたような...

サボテン(さぼてん)

サボテンとは、乾燥地帯に自生する多肉植物の一種で、多くの品種が葉の代わりにトゲを持ち、茎に水分を蓄えることで過酷な環境でも生き延びる性質を備えています。メキシコや南...

鞘(さや)

鞘とは、植物の果実の部位で、特にマメ科植物に多く見られる、種子を包み込む構造をしています。代表的な例としては、エンドウ、ソラマメ、インゲンなどの鞘があります。鞘は中...

サンクンガーデン

サンクンガーデンとは、地面より一段低い位置に設けられた沈床式の庭園を指します。「サンクン(sunken)」は英語で「沈んだ」という意味があり、視線を下に誘導するような立体...

酸性土壌(さんせいどじょう)

酸性土壌とは、pHが7未満の酸性側に傾いた土壌のことを指し、日本では雨が多いために酸性土壌が比較的多く見られます。酸性の土壌では、アジサイやブルーベリー、ツツジ類など、...

酸度(さんど)

酸度とは、土壌や水の性質を示す数値で、pH(ペーハー)によって表され、値が7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性とされており、植物の生育にはこの酸度が大きく関わっていて...

山野草(さんやそう)

山野草とは、山地や野原などの自然環境に自生する草花の総称です。季節の移ろいとともに可憐な花を咲かせるものが多く、例えばフクジュソウ、イワウチワ、ホトトギスなどが知ら...

【し】

シェードガーデン

シェードガーデンとは、日陰や半日陰の場所に適した植物を中心に植栽し、明るさの少ないスペースでも美しい景観を楽しめるよう工夫されたガーデニングスタイルのことです。落葉...

四季咲き(しきざき)

四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができま...

シダ植物

シダ植物とは、種子ではなく胞子によって繁殖する古代植物の一群で、根・茎・葉の構造を持ちながらも花を咲かせないのが特徴です。アジアンタムやイヌワラビ、トクサなどが代表...

支柱(しちゅう)

支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です...

子房(しぼう)

子房とは、花の雌ずいの一部で、将来的に果実へと発達する部分を指し、その内部には種子のもとになる胚珠が収められています。花が受粉すると、花粉が柱頭から花柱を通って子房...

尺鉢(しゃくばち)

尺鉢とは、鉢の直径が約30センチ(1尺)あるサイズの植木鉢を指し、中型から大型の植物を育てる際に適しています。庭木や果樹、寄せ植えなどに使われることが多く、土の容量が十...

遮光(しゃこう)

遮光とは、強い日差しを遮ることで植物に与える光の量を調整し、生育環境を整えるための管理方法を指します。夏の高温期には直射日光によって葉焼けが起きたり、土の乾燥が進む...

主幹(しゅかん)

主幹とは、木や低木の中心となる太い幹のことで、そこから枝や葉が広がる構造の基礎となる部分を指します。ガーデニングで育てる庭木や果樹などでは、主幹をどう育てるかが全体...

主枝(しゅし)

主枝とは、樹木や低木の幹から分かれて伸びる主要な枝のことで、全体の樹形やバランスを左右する大切な構造要素です。剪定を行う際は、この主枝を基準にして側枝や不要な枝を整...

種子(しゅし)

種子とは、植物が受粉・受精した後に形成する繁殖のためのもので、次の世代の芽を育てる命の源ともいえる存在です。種子には発芽に必要な胚と栄養分が蓄えられており、種類によ...

宿根草(しゅっこんそう)

宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

種苗(しゅびょう)

種苗とは、植物を育てるために用いられる種子や苗や球根の総称で、ガーデニングでは花や野菜、果樹など多様な品目にわたって利用されます。良質な種苗を選ぶことで、発芽率や生...

シュラブ

シュラブとは、ガーデニングでよく用いられる低木の総称です。生長が安定し、剪定によって形を整えやすいことから、庭や花壇の基盤となる植栽として重宝されています。バラの一...

シュロ紐(しゅろひも)

シュロ紐とは、シュロの幹を覆う毛から採取される天然繊維を使用した丈夫な紐のことです。ガーデニングでは、植物の支柱固定や作物の結束などに活躍します。その特性として、柔...

シュート

シュートとは、植物の株元や枝から伸びる新しい枝のことを指します。​特にバラでは、勢いよく出た新しい枝は将来の主枝となる重要な枝であり、適切な管理が必要です。

雌雄異花(しゆういか)

雌雄異花とは、一つの植物個体の中に雄花と雌花がそれぞれ別々に存在する花の構造を指し、同じ株にあっても花の形や役割が異なるのが特徴です。例えばトウモロコシでは上部に雄...

雌雄異株(しゆういしゅ)

雌雄異株とは、雄花だけをつける雄株と、雌花だけをつける雌株がそれぞれ別の個体として存在する植物の性質を指します。キウイフルーツやホップなどが代表的で、実を収穫するた...

小高木(しょうこうぼく)

小高木は、成木の高さが2~8メートルほどに生長する小型の木を指します。ガーデニングでは、庭の中心やアクセントとして植えられ、庭全体の構図を引き立てます。シンボルツリー...

照葉樹(しょうようじゅ)

照葉樹とは、1年を通じて葉を落とさず常緑の広葉樹のことを指します。その葉は光沢があり、艶やかなのが特徴です。ガーデニングでは、目隠しや生け垣、シンボルツリーとして人気...

食虫植物(しょくちゅうしょくぶつ)

食虫植物とは、昆虫や小動物を捕らえて消化する能力をもつユニークな植物です。庭先や室内での栽培も人気があり、ガーデニングの一環として観賞用に育てる人も増えています。湿...

子葉(しよう)

子葉とは、植物の種子が発芽したときに最初に出現する葉のことを指します。この葉は、発芽の際に光合成を行って苗の生長を助けたり、水や栄養を貯蔵したり供給したりする役割を...

尻腐病(しりぐされびょう)

尻腐病は、トマトやピーマンなどの果菜類で見られる生理障害の一つです。果実の下部が黒く変色して腐ったように見えるのが特徴で、おもにカルシウム不足や不均一な水分管理が原...

浸透移行性(しんとういこうせい)

浸透移行性とは、植物の組織内に吸収された薬剤が水分とともに葉や茎、根など全体に広がる性質を指します。この性質を持つ薬剤は、害虫駆除や病気予防に高い効果を発揮し、表面...

新苗(しんなえ)

新苗とは、その年につぎ木やさし木でふやされた若い苗のことを指します。​特にバラ栽培において用いられる用語で、春から初夏にかけて販売されます。

唇弁(しんべん)

唇弁とは、ラン科植物の花に見られる唇のような形をした独特な部分で、花弁の一部が変形して大きく目立つ形になったものを指します。この特徴的な形は昆虫を誘引し受粉を助ける...

針葉樹(しんようじゅ)

針葉樹は、細長い針のような葉を持つ植物の総称で、ガーデニングや庭木としても人気があります。マツやスギ、ヒノキなどが代表的で、四季を通じて葉を保つ常緑樹が多いのが特徴...

シートモス

シートモスとは、保湿性に優れた乾燥ミズゴケなどをシート状に加工したガーデニング資材で、特に苔玉づくりやランの鉢植え、壁面緑化などで使用されます。植物の根元を覆って水...

【す】

水耕(すいこう)

水耕とは、土を使わずに水溶液によって植物を育てるガーデニング方法です。栄養分を含む専用の培養液を用いるため、効率的に生長が促進され、害虫の被害が少ないのが特徴です。...

穂状花序(すいじょうかじょ)

穂状花序は、花のつき方の一種で、花序軸に花が連続的に並ぶ特徴的な形を指します。ラベンダーやミントなどの植物で見られ、キンギョソウなどの総状花序と似ていますが、花柄の...

水生植物(すいせいしょくぶつ)

水生植物とは、水中や湿地といった湿潤な環境で育つ植物を指します。ハスやスイレン、ホテイアオイなどが代表的で、庭やベランダのガーデニングで水辺の景観を楽しむのに人気が...

水和剤(すいわざい)

水和剤とは、農薬や肥料の一種で、粉末状の成分を水に溶かして使用する製品を指します。ガーデニングにおいて病害虫対策や植物の健康維持に役立つ重要なアイテムです。水和剤は...

条まき(すじまき)

条まきとは、ガーデニングでタネを均一に育てるための基本的な播種法のことです。畑やプランターの土に溝をつくり、その溝に沿ってタネをまく方法です。この手法はタネの間隔を...

すす病(すすびょう)

すす病とは、植物の表面に黒い煤のようなカビが付着する病気のことです。この病気はおもにアブラムシやカイガラムシが排泄する甘露(かんろ)を餌とする黒色のカビ菌が繁殖する...

スタンダード仕立て

スタンダード仕立てとは、植物の下部の枝を取り除き、一本の幹を高く伸ばして上部に球形や傘形の樹冠をつくる仕立て方です。​バラやベンジャミンなどで見られ、庭のアクセントと...

ストロベリーポット

ストロベリーポットとは、イチゴを育てるためにデザインされた独特な形状の植木鉢です。側面に複数のポケット状の穴があり、そこに苗を植えることで、スペースを有効活用しなが...

スプレー咲き(すぷれーざき)

スプレー咲きとは、1本の茎から複数の茎が枝分かれして花が咲く状態を指します。この花のつき方は、バラやカーネーションなどでよく見られ、特に花束やアレンジメントで人気です...

素焼き鉢(すやきばち)

素焼き鉢とは、粘土を600~900℃で焼き上げた多孔質の鉢のことです。通気性や排水性が高く、植物の根に優しい環境を提供します。そのため、水分調整が必要な多肉植物やサボテン、...

スリット鉢(すりっとばち)

スリット鉢とは、側面に縦の切り込み(スリット)が入った植木鉢のことです。このデザインは通気性や排水性に優れており、根が鉢の内側で渦を巻かず、健康的に育つ環境を提供し...

【せ】

生長点(せいちょうてん)

植物の生長点とは、植物が生長する際に細胞分裂が活発に行われる部位を指します。これはおもに茎や根の先端部分に存在し、植物の新たな部分を形成する重要な役割を果たします。...

成木(せいぼく)

成木とは、植えつけから数年が経過し、十分に生長して実をつけたり、花を咲かせることができるようになった樹木のことを指します。例えば果樹園で見られるリンゴやモモの木も、...

生理障害(せいりしょうがい)

植物の生理障害とは、栄養不足や過剰、水分の偏り、温度変化など、環境要因が原因で植物が健康に育たなくなる状態を指します。例えば、トマトの尻腐れはカルシウム不足、葉の黄...

施肥(せひ)

施肥とは、植物に必要な栄養を与えるために肥料を与える作業のことです。ガーデニングでは、土壌の状態や植物の種類、生長段階に応じた施肥が重要です。肥料は有機肥料や化成肥...

先祖返り(せんぞがえり)

園芸でいう先祖返りとは、品種改良された植物が何世代か前の特徴を再現する現象を指します。例えば、品種改良された葉の一部が突然、元の野生種の形や色を取り戻す場合がこれに...

剪定(せんてい)

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うこ...

【そ】

痩果(そうか)

痩果とは、一つの種子を内包した乾燥した果実の一種です。例えばタンポポやイチゴといった植物に見られる特徴で、表面が硬く、動物や風によって効率よく種子を運ぶ工夫がされて...

走出枝(そうしゅつし)

走出枝とは、イチゴやユキノシタなどの親株から出て地上を這う茎のことで、ほふく枝やランナーなどとも呼ばれます。伸び出たほふく枝の節から新たな芽や根を出して子株をつくる...

総状花序(そうじょうかじょ)

総状花序とは、茎または花軸に沿って花が規則正しく並び、下から順に開花する形態の花序を指します。スズランやフジなど、縦に連なる姿が美しいのが特徴です。似たタイプの穂状...

早晩性(そうばんせい)

早晩性とは、種や品種ごとに生長や収穫、開花の時期が早いか遅いかを示す特性のことです。例えば、同じ野菜でも早生種は早めに収穫でき、晩生種はゆっくり育つため、この特性を...

総苞片(そうほうへん)

総苞片とは、花の集合体である「頭花」や「花序」の基部に位置し、これらを包むようについている葉の変形した苞葉ひとつひとつを指します。キクやタンポポなどキク科の植物では...

草本(そうほん)

草本とは、茎が木質化せず、柔らかいままの植物を指し、その生育期間によって、​一年草、二年草、多年草に分類されます。花壇や鉢植えで広く栽培されています。​

草木灰(そうもくばい)

草木灰とは、植物を燃やして得られる灰で、おもにガーデニングで使用される天然の肥料です。カリウムやリン酸が豊富に含まれており、土壌のpHを上げてアルカリ性にする働きがあ...

添え木(そえぎ)

添え木とは、植物を支えるために使用するもので、特に苗木や生長初期の植物の安定を図る際に欠かせない道具です。風や重みによる倒伏を防ぐほか、希望する方向へ育てるサポート...

側芽(そくが)

側芽とは、植物の茎や枝の側面に位置する芽のことを指します。おもに葉のつけ根に形成され、条件がそろえば新しい枝葉や花を生み出します。ガーデニングでは、側芽を適切に管理...

側枝(そくし)

側枝とは、植物の主幹や主枝から横に伸びる枝を指します。ガーデニングでは、この側枝を整えることで植物の形状や生長をコントロールします。剪定を通じて側枝の生長を促進する...

外芽(そとめ)

外芽とは、枝や茎の外側に向けて伸びる芽のことを指します。ガーデニングでは剪定を行う際、この外芽を基準にすることが多いです。外芽の上で茎や枝を切ることで、植物の新枝が...

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