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高尾美穂先生に聞く「更年期」「アフター更年期」の【睡眠】を快適に導く4つの習慣

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更新日

ゆうゆうtime編集部

「ちゃんと寝ても、朝スッキリしない」というマチュア世代の疲れは、なかなかつらいもの。この世代の睡眠の問題は、自律神経の働きが低下していることが原因のようです。忙しい中でもできる、生活や自分自身を見直すヒントを人気の高尾美穂先生に伺いました。

更年期以降は副交感神経が働きにくく疲れがとれない

なぜ年をとると、寝ても疲れがとれにくくなるのでしょうか。

女性の場合は、エストロゲンという女性ホルモンが減少し、自律神経が乱れやすくなるからです。
ただしエストロゲンによる体の変化は「更年期」と「アフター更年期」に分けて考える必要があります。

「更年期」は、エストロゲンの分泌が不安定になり、いわゆる更年期障害と呼ばれる自律神経失調症状が出る時期です。

一方「アフター更年期」は、エストロゲンの欠乏症状が起こり、やはり自律神経に影響を及ぼします。

いずれも年とともに自律神経が乱れて、心身を休息させる副交感神経が働きにくくなり、疲れがとれにくくなるのです。

また、年齢が高くなるほど睡眠の質が下がるため、よく眠れなくて疲れがとれないということも起こりがち。睡眠の問題を解消するには、「起きている時間」の過ごし方を変えて、質のよい時間に変えていくことが大切です。

疲れの原因は更年期前後のカラダの変化⁉︎

「更年期」
閉経をはさんだ前後の10年間。エストロゲン分泌の変動により自律神経失調症状が現れる。

「アフター更年期」
更年期を過ぎた後。エストロゲン欠乏症状で、自律神経に影響が出るほか、病気のリスクも高まる

起きている時間を良質に変える習慣4

食を見直す

「おなかがすいたら食べる」を基本に、食べ過ぎに注意。食事は大豆製品を積極的にとり入れて。

よく運動をする

肩関節や股関節など大きな関節を動かすと効率的。筋肉や骨に意識を向けて生活しましょう 。

メンテナンスをする

更年期以降は生活習慣病のリスクが高まるので、定期健診は必須 。かかりつけ医は内科と婦人科に。

心のバランスをとる

自律神経をととのえるためには、自分をいたわる言葉をかけて、自分を癒やしてあげましょう。

大人世代の睡眠の問題は、自律神経の働きが低下していることが原因。
リラックスできる副交感神経を優位にするには、息をしっかり吐く呼吸が一番。呼吸を伴うヨガもよいでしょう。

アロマや音楽、塗り絵、写経、日記もおすすめです。
夜は、オレンジ色の照明の下で過ごしましょう。

※この記事は「健康」2022年秋号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

監修者

産婦人科医

高尾美穂

たかお・みほ
女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道副院長。大学病院や総合病院勤務を経て現職。医療・ヨガ・スポーツを通し、女性の健で幸せな人生を後押しする活動に取り組む。『いちばん親切な更年期の教科書 閉経完全マニュ アル』(世界文化社)、『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)など著書多数。

たかお・みほ
女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道副院長。大学病院や総合病院勤務を経て現職。医療・ヨガ・スポーツを通し、女性の健で幸せな人生を後押しする活動に取り組む。『いちばん親切な更年期の教科書 閉経完全マニュ アル』(世界文化社)、『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)など著書多数。

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