大河ドラマ【どうする家康】戦国期の武家の女性のファッションとは? ヘアスタイルにも注目!
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鷹橋 忍
【被衣】外出時のかぶり物
被衣とは女性が外出時に、頭上から被る衣服のことです。
平安時代には衣服を被る風習があり、当初は袿(うちき)でしたが、室町時代から小袖が用いられるようになりました。
『どうする家康』第13回「家康、都へゆく」で、家康と一緒に上京した家臣が見惚れた京美人たちも、被衣をまとっていました。
公家や武家、富裕層の女性たちも、単(ひとえ)の小袖を頭から被り、顔を隠して、外出したといいます(山田順子監修『戦国ファッション図鑑』)。
【女性のヘアスタイルの歴史】
最後に、女性のヘアスタイルの歴史を簡単にたどってみましょう。
古墳時代は垂髪か、「潰し島田」と呼ばれる、結い上げた髪を潰した髪型だったといいます。
飛鳥時代から奈良時代にかけては、大陸文化の影響を受け、宝髻、双髻といった唐風の髪型も見られました。
平安時代中期からは、垂髪が基本となります。
室町時代後期には、束ねた髪を輪にするなど、装飾的な結い方が登場します(以上、池上良太『図解 日本の装束』)。髪を洗うのは、月に1回程度。整髪に使った髪油が落としやすい、ふのりやうどん粉をシャンプー代わりに使っていたといいます(山田順子監修『戦国ファッション図鑑』)。
ドラマの登場人物の、衣装やヘアスタイルにも注目したいですね。
鷹橋忍の「大河ドラマの時間」
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