「貯金200万円の私に老後資金2000万円なんてムリ!」50代の不安を解消するプロのアドバイスとは?
また、衛生放送でよく見かけるのは、無料期間だけのつもりで契約して解約し忘れていたり、好きな番組が終わって見ていないのに契約を継続しているケース。子どものために契約した放送を、子どもが独立して家を出たあとも続けている家庭も少なくありません。不要な契約に気づいて解除すれば、それだけで難なく月数千円の出費が減らせます。
ビタミン剤やサプリメント、高価な化粧品などを習慣でなんとなく買い続けている人は、いったんやめてみるのも一つの方法。やめてみて、やはり必要と感じたら再契約すればいいですし、意外にいらないとわかったらムダな出費をなくせます。
一方、「ネット通販で買いすぎる」「通勤途中、コンビニでコーヒーを買ってしまう」といった出費が気になる人は、「ネットは見ない」「コンビニに寄らない(通勤コースを変える)」など、毎日の習慣や行動を変えてみましょう。自然に出費が削減できます。
これまでたくさんの家計診断をしてきた経験からいうと、ほとんどの家庭で見直すと2万円程度のムダが見つかります。固定費は、一度見直せば、毎月自動的に出費が減らせて効果が長続きします。しかも、生活の質が落ちるわけでもありません。
「今週はスマホ代のムダを見つけよう」「今週は電気代」などとテーマを決め、ゲーム感覚で隠れているムダを探してみてもいいですね。
次回は、見直しで浮かせたお金を上手に増やす方法を紹介します。
プロフィール
井戸美枝
ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、社会保険労務士、国民年金基金連合会理事。生活に身近な経済問題、年金・社会保障問題が専門。「難しいことでもわかりやすく」をモットーに、雑誌や新聞に連載を持つ。『親の終活 夫婦の老活 インフレに負けない「安心家計術」』(朝日新書)、『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!増補改訂版』(日経BP)など著書多数。
※この記事は2024年8月8日に文章構成を変更しました。
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