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【遺産トラブル】もめる家族の共通点とは? もめないために準備しておくことは?

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ゆうゆう編集部

一生、恨みが続くことや病気になることも

きょうだいの中に介護を多く負担した人がいる場合、介護した分「多くもらいたい」と主張する相続人と認めない相続人とがもめやすい。

「相続人同士に経済状況の差があるとトラブルの原因になりやすいですね。経済的に余裕がなければ、少しでも多く欲しくなる。それぞれの配偶者の意向が入ってきて、余計にこじれることも少なくありません。妻から『同居していたのだから多くもらえて当然よ』と言われれば『確かに』と思ったり。たいていは、きょうだいよりも一緒に過ごす身近な人の意見を聞きますから」

相続人同士がぶつかり、解決しない場合は家庭裁判所に「遺産分割調停」を申し出る方法もあるが……。

「調停にもち込むと、ほぼ関係修復は不可能です。解決までに時間がかかりますし、弁護士が間に入るため、自分の言い分が相手にちゃんと伝わっているのかわからず、相当なストレスに。それで、うつになる人、体調を崩す人、病気になる人を何人も見てきました。相続のトラブルはひとごとではなく、防ぐには早めの対策が必要です」

相続で財産がもらえる人って?

財産がもらえる人(法定相続人)は法律で決まっていて、亡くなった人(被相続人)の配偶者(夫や妻)と血族に限定される。配偶者は常に相続人となる。

血族相続人には順位があり、第1順位は子、孫などで非嫡出子、養子も含まれる。第2順位は父母、祖父母など、第3順位は兄弟姉妹(甥姪)。上位の順位者がいれば下位の順位者は相続人になれない。

たとえば亡くなった人に妻と子がいれば、相続人は妻と子になる。子が亡くなっていても、その子(孫)がいれば代襲相続人として第1順位と見なされる。子がいなければ、妻と亡くなった人の父母が相続人となる。

民法で定められた相続分を法定相続分といい、法定相続分の割合は相続人が誰なのかによって異なる。

もめる家庭の共通点

・家族がコミュニケーション不足
・財産の情報共有がされていない
・遺言書がない
・親からの待遇に差があった
・財産が自宅不動産しかない
・介護、親の世話で負担に差がある

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