私らしく生きる 50代からの大人世代へ

人気記事ランキング 連載・特集

「最近、気分が落ち込む…」それ夏のせいかも?ネガティブな感情からの気持ちを切り替え方をプロがアドバイス!

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

年々、厳しさを増す夏の暑さ。体力ばかりか気力まで奪われて、夏をつらいと感じる人が増えています。そんな過酷な季節を健やかに乗り越えるには? 夏特有の気分の落ち込み対策を、公認心理師の大野萌子さんに伺いました。

▼▼前編はこちら。見逃してはダメ! 体と心が発する4つの危険なサインとは?【夏の気分の落ち込み対策】

お話を伺ったのは
大野萌子さん  メンタルアップマネージャ®️

おおの・もえこ●公認心理師。産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事。官公庁、企業、大学などで6万人以上に講演・研修を行う。シリーズ51万部突破の『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑®️』(サンマーク出版)など著書多数。

いちばんのコツは「無理にやらない」これにつきます

落ち込みやすい人の傾向として、「こうでなければ」と理想の高い人、また、物事がうまくいかないときに「私のせいだ」と考える「自責タイプ」が挙げられます。世の中には100点満点中50点でも自分をほめられる人もいれば、問題があっても「周りが悪いからだ」とケロリとしている「他責タイプ」もいます。すべて見習う必要はありませんが、完璧でなくていい、すべてが自分のせいではない、と覚えておきましょう。

行動と気持ちは連動するため、気持ちが乗らなければ動けないのは当たり前。やりたくないことをするには大きなエネルギーが必要で、繰り返していると自分に大きな負担がかかります。やらなくてもいいことは無理にやらないこと。完璧主義や自責を一度やめて、自分に優しく生きていきましょう。

気分の落ち込みを引き上げる「気持ちの切り替え方」

ストレスの多い夏。ネガティブな感情も当然湧いてきます。その感情を引きずらず、切り替えるにはどうしたらいいでしょうか。ネガティブな感情との向き合い方を覚えてストレスに左右されない心を手に入れましょう。

落ち込み① 外出する気がしない人に会うのも面倒です

一人時間を大切にしながらこれからの人間関係を考えてみて

人に会うことで疲れてしまう人は、もともと人に合わせようと気を使うタイプなのかもしれません。人に合わせるのをやめようとしても自分を変えるのは難しいので、疲れたときは一人の時間を大切にするのがいちばんです。友達から取り残されるのが心配なら、メールや電話でフォローすることもできるでしょう。

また、一人でいたいと思うのは、おつき合いの範囲や程度を考え直すタイミングなのかもしれません。自分の生活環境や体力に合わせて、考えてみるのもよいと思います。

落ち込み② 料理、掃除、洗濯。家事をやる気が出ません

完璧を目指さず、できる範囲で。「できた」という達成感を味わいましょう

上手に手を抜く方法を考えましょう。「上手に」とは、自分が罪悪感をもたない工夫を含めてです。疲れていたら買ってきたお総菜ですませてもいいのに、罪悪感を抱く人も多いもの。それならお気に入りの器によそうとか、手作りの常備菜を一品だけ添えてはどうでしょうか。

また、掃除などは一度に全部やろうとせず、歯を磨くついでに軽く洗面台を洗うなど、「ついで」の行動にするのもおすすめです。家事は日々を気持ちよく過ごすためのもの。完璧を目指さず、今日はこれができた、という達成感を大事にしましょう。

この記事の執筆者

PICK UP 編集部ピックアップ