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東京と葉山の2拠点生活「目指したのは誰もがすっと入れる”オープンな家”」【江波戸玲子さん】宅を拝見[前編]

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ゆうゆう編集部

自然との一体感を味わえる開放感あふれる空間

土地が決まってからは建築家探し。住まいとインテリアの情報センターに足を運んだ。

「そこで見つけたのが『普段着の住宅術』という本。文章が素晴らしく、暮らし方や物事の見方も私の好みにぴったり。その著者が建築家の中村好文さんでした。すぐに電話して事務所に伺って。私の熱意に押されてか、引き受けていただけました。中村さんはただ家を建てるだけでなく、どういう暮らしが好きなのか、自分でも気づかなかったことを引き出してくれて。打ち合わせも楽しかったです」

江波戸さんがリクエストしたのは「オープンな家」。

「誰もがすっと来られて、大きなテントの中にいるように感じられる家。だから靴のまま入れるようにしました。玄関で靴を脱いで『お邪魔します』だと、ちょっとクローズな感じがするから。オープンにしているほうが、私は安心感があるんです」

大好きな建築家・中村好文さんに設計も家具デザインもオーダー

ダイニングには大きなテーブルと1脚ずつデザインの違うチェアが。「家具もすべて中村好文さんのデザイン。椅子はどれもシンプルで、座り心地の違いも楽しめます」

スツールも中村好文さんのデザイン。「中村さんの椅子はほとんどこの家にあるので、見学に来る方もいます」

壁に飾られた絵は江波戸さんの祖父が描いたもの。「藝大の図案科を出た祖父ですが、当時は全然売れなかったみたい。でも私はすごく好きで、玄関やリビングに飾っています」

階段にはユニークなオブジェが。「あんまりアートっぽくない、ユルい感じのものが好きなんです」

【後編に続く】

撮影/柴田和宣(主婦の友社) 取材・文/本木頼子

※この記事は「ゆうゆう」2024年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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