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キャリア60年以上の音楽評論家【湯川れい子さん】88歳。ボケない3つのルールとは?

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ゆうゆう編集部

昆虫、植物……生き物とのふれ合いが日常を豊かに

Xでは、家のベランダの鉢植えに定住するカマキリの様子も写真とともにアップしている。

「9月に葉っぱの陰に隠れているのを見つけたんです。ミス・マンティスと名づけ、毎朝、話しかけて、エサをあげる。そのやりとりが楽しいの。カマキリは肉食でしょ。鶏肉を小さく切って、箸でつまみ、マンティスの目の前でピラピラ動かすと、興味を示して、彼女の近くにポンと置くとパッと食べるんです」

その様子を、少女のように目を輝かせて話す湯川さん。

「カマキリは冬を越せないから、いつかはお別れがくると思いますが、命あるものと向き合うことは本当に楽しい。身の回りには素晴らしい命が無数に息づいています。動物でも昆虫でも植物でも、何か命と向き合うと日常が楽しくなりますし、脳への刺激にもなると思いますね」

湯川さんの【脳と体と心を整える毎日習慣】②ベランダのアイドル、ミス・マンティス

ベランダの鉢植えに定住するカマキリ、「英語でマンティス。毎朝話しかけ、たまに目が合うの(笑)。小さな命とのふれ合いは、日常に彩りを与えてくれます」

女性が自由になるのは60代から。やりたいことを実現しましょう

そして、ゆうゆう世代の女性に、こんなエールを送る。

「女性の人生は、子育てや親の介護を終え、自由になるのが60代、70代。寂しく、心細いこともあるけれど、そこから自分自身の人生をエンジョイできるんです。私は子育てなどで自由に行動できない時期に、『夢貯金』と称して、『オーロラを見に行く』など、やりたいことを壁に貼っていました。それを60代以降に一つずつ実現。夢貯金は年を経ると内容も変わります。今は、過去に何十回と乗ったピースボートのショートトリップにまた参加するのが夢の一つ。皆さんも、ぜひ夢を掲げて、実現してください」

取材・文/村瀬素子

※この記事は「ゆうゆう」2025年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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