「バブル女子定年を迎える。60代から学ぶお金の基本」
退職金から100万円が一気に消えた!税金保険料恐るべし。マネリテゼロの定年女子が震撼した事実
まずは銀行のマネー相談会へ!でも勧めてくる商品には要注意ポイントが!?
とはいえ「NISAって何?」というくらいお金に関する知識が著しく低い私。夫に聞くと「自分のお金のことは自分で勉強したほうがいい」と至極まっとうなことを言われるが、それができれば苦労はない。慌てて定年後のお金に関する、書籍や雑誌を買い込み、ネットで検索しまくる。
いや無理。
定年前後のお金にまつわる記事のモデルは常に男性なのである。女性はその年下の妻で、専業主婦で登場するのがお決まりのパターンだ。ちなみに私は雇用機会均等法施行後の就職1年生世代なので、周囲には正社員のまま定年まで働いている女性も多いのだが、女性誌にはあまり定年時のマネー記事は見当たらない。本もない。これではイマイチわからない。
「シニアマネー相談会にいらっしゃいませんか?」
そんな折、退職金が入金された銀行から1本の電話がかかってきた。「シニアマネー相談会にいらっしゃいませんか?」おお。それはありがたい。いざゆかん。
実は若い頃に買ったマンションのローンが残っており、返済口座もこの銀行なので、
一括繰り上げ返済の件も聞いてみたいので、早速勇んで参加してみることに。
「住宅ローンを一括返済したほうがいいですか?」と、銀行側の担当者に尋ねると、
「いえ住宅ローンは残しておいたほうがよいです」と即答された。その分は運用したほうがよく、中でもおすすめは「外貨ドル建ての保険」だと具体的に商品を勧められた。米ドルも豪ドルも円安の現在なら、たいへん利回りがよいとのことだし、医療保険までついているなんてお得ね!申し込んでみようかしら。
でもちょっと待って。
私にとっては大事なお金。お金の専門家の方の意見も聞いておこうか、と考え直し、「ゆうゆうtime」編集部に相談したところ、ファイナンシャルプランナーの小沢美奈子先生を紹介してくださったので、早速お話を伺うことにした。