【ホジュン】理不尽なピンチが降りかかる大長編…ついに最終話へ!60〜68話[韓国ドラマ】医女イェジン再登場の真意は?
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藤岡眞澄
テレビ東京で放送中(月〜金 8時15分 全68話)の「ホジュン〜伝説の心医〜」は、2013年に韓国MBCで放送された歴史エンタメドラマ。朝鮮王朝時代に実在した名医の波乱万丈な生涯を描きます。これでもかという困難を乗り越えていくホ・ジュン。最終回は、60〜68話のレビューをお届けします。(U-NEXT、FOD、Amazon Prime Video では全135話で配信中)
※ネタバレを含みます
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>>【ホジュン】ジュンとドジの因縁がこれでもかと絡み合う、波乱万丈の48〜59話[韓国ドラマ]イェジンの過ごした人生は、一人の女性として幸せだったのか?
因縁のライバル、ユ・ドジ(ナムグン・ミン)とようやく心を許し合えたのも束の間、ホ・ジュン(キム・ジュヒョク)が朝廷を二分する権力闘争に翻弄されていく60~68話。
民の命を救いたい一心で編纂する医書『東医宝鑑』(2009年にユネスコの世界記録遺産に登録)を刊行するというジュンの強い意思が最期までブレることはなかった。
倭国との戦時中、王の重病を治したジュンに正一位という最上級の品階が授与されたことは、“ぼんくら”重臣たちの嫉妬にさらなる火をつけた。ジュンは王一族の健康を預かる、イコール左右する御医という立場につけ込まれ、朝廷の政情に否応なく巻き込まれる。
真面目一筋で通っている“ジュン潰し”にはスキャンダルこそ有効、と標的にされたのが、医女イェジン(パク・ジニ)との親しげな関係。イェジンは王から尋問され、ジュンへの思いを爆発させる。
「私は心からホ令監(ジュンのこと)を尊敬し、お慕いしておりますが、この思いは生涯、胸に秘めておくつもりです」。
こんな愛の告白が王には打ち明けられて、なぜジュンに言えない?
ドラマ『ホジュン』で、どうにも腑に落ちなかったのが、心の動きを表に出さない、無表情の医女イェジンの存在だった。
ジュンの優柔不断さはあるにしても、糟糠の妻ダヒ一択なのを知りつつ、ドジやジョンミョン(どちらもジュンよりイケメンで身分も上)の求婚には応じず、ジュンに執着し続ける思いの強さが切なさを通り越して、もはや怖い。ジュンが及び腰になるのも無理はない。
しかも、医女を辞め、大風瘡患者の待つ三寂寺に一人、旅立ったことでジュンへの未練は断ち切った、登場シーンもこれで終わりかと思いきや……。
イェジンを演じたパク・ジニは制作発表会で「イェジンと実際の性格にどんな違いがあるのか?」という質問に対し、「(イェジンの)正道を歩く、自分の信念を守ろうとする生き方が似ているようだ。でも実際、私はもっと悪いことを考えたり、行動したりもする」と答えている。
パク・ジニの発言が正直でチャーミングだからこそ、イェジンの過ごした人生が一人の女性として幸せだったのか、考えさせられる。