テレビのワイドショーにツッコミを入れると前頭葉が…!?【和田秀樹さん】「死ぬまで楽しく生きる」終活リスト
【新常識】テレビはツッコミを入れながら見る→ツッコミが前頭葉の刺激になる
新聞と比べると、テレビは知的刺激が少ないメディアです。もっとも多面的にものごとを見られるのは本です。その次が新聞で、もっとも多面性が低いのがテレビだというのが私の考えです。
テレビがよくないのは、多様な意見に欠けることです。ワイドショーはどの放送局も同じような意見ばかりです。
高齢者の交通事故が一番よい例です。事故が起こると、どの放送局も「だから高齢者は早く免許返納させないと」という主張が並びます。
コメンテーターの中には、免許返納すると高齢者が買い物にも行かれなくなる、といった意見を述べる人もいますが、結局は「免許返納は致し方ない」という結論に流れていきます。それ以上、議論に発展しないのです。
とくにテレビのワイドショーは感情に訴えるので、視聴者も「そうだ、そうだ」と思いこんでしまいます。
とくに高齢者の多くは、老化によって前頭葉の委縮が進んでいるので、同じような主張を感情的に訴えられると、無批判にその意見を受け入れてしまう傾向があります。
つまり、テレビばかり見ていて、「そうだ、そうだ」とうなずいてばかりいると、ものを考えない老人になってしまうということです。
そこで私が提案するのは、ツッコミを入れながらテレビを見ること。実際、昔はテレビを見ながら、ツッコミを入れる人がずいぶんいたものです。
私が子どもだった昭和40年代は、受験競争が激しかった時期だったので、「勉強の目的はいい大学に行くことだけではない」といった主張をする識者がいました。
それに対し、「東大を出ているおまえがいうな」とツッコミを入れる大人がたくさんいたように思います。
これこそが、テレビの正しい見方です。ツッコミを入れるには、まずコメンテーターの話をよく聞き、それが本当に適切なのか、反論できることはないか、といったことを考えないといけません。
脳の働きでいうと、テレビの意見をそのまま受け入れるのは、脳へのインプット(入力)になります。
それに対して、自分は違う意見があり、それはこういう理由からだと説明するのは、アウトプット(出力)。アウトプットすることで、前頭葉はフル回転します。
さらに、ツッコミを入れるのが習慣になると、そのことを誰かに話したくなります。会話は前頭葉へのとてもよい刺激なので、これも脳の老化防止に役立ちます。
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