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【どうする家康】贅を尽くした富士遊覧が、信長(岡田准一)の心をつかむ。そして迫る、本能寺の変

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鷹橋 忍

信長のため、天竜川に舟橋を架ける

4月16日は、堅固な舟橋がかかった天竜川を渡り、浜松城に入りました。

「暴れ川」として知られる天竜川に舟橋をかけるのは容易ではなく、『信長公記』は「上古よりの初めなり(史上初めて)」とし、「この橋だけでも、家康は巨額な出費をしただろう」と記しています。

信長も気を遣ったのか、調達しておいた兵糧8千俵余を、家康の家臣たちに分け与えたといいます。

御座船でも饗宴

4月17日は、東海道の要衝・今切から徳川が用意した御座船に乗り、吉田城(愛知県豊橋市)に泊っています。
御座船は飾りのついた豪華なものであったようです。船の中でも、酒肴が振る舞われました。

4月18日は吉田川(豊川)を越え、五位(御油 愛知県豊川市)の小綺麗な休憩所で、並々ならぬご馳走が供されたことが、『信長公記』記されています。

この日は池鯉鮒(愛知県知立市)に泊まり、ここでは信長の家臣・水野忠重(松嶋菜々子さん演じる於大の方の弟、家康の叔父)が、信長の接待をしています。

今度は家康が安土城へ

信長の一行は、4月19日に清洲、4月20日には岐阜に到着し、4月21日には無事に安土城に帰着しています。

信長は家康のもてなしに、大変に感謝したといいます。

翌月、今度は家康が、安土城を訪れます。
接待役は、酒向芳さん演じる明智光秀です。

本能寺の変が、そこまで迫っています。


参考文献:太田牛一著 中川太古翻訳『現代語訳 信長公記』

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