【ガーデニング】春の妖精「スプリング・エフェメラル」8選 可憐に咲く多年草
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光武俊子
うつむいて咲く可憐な花【スノードロップ】
開花期/2~3月 草丈/10~20㎝
東ヨーロッパの林床に自生する球根植物。学名のガランサスで呼ばれることも。うつむいて咲く姿が可憐で、ほかにはない魅力があります。寒さには強いものの、夏の高温や乾燥を嫌うので、花後は鉢を日陰に移したり地植えならマルチングなどで地温上昇を防ぎましょう。
ぼんぼりのような花が目立つ【ショウジョウバカマ】
開花期/2~4月 草丈/10~50㎝
北海道から九州までの山地で湿った場所や、人里近くのあぜ道などにも自生します。細長い葉を放射状に広げ、中心から花茎を伸ばして小花をボール状に集めて開花。ぼんぼりのような花が人目を引きます。花後は草丈が急に伸びて50㎝にも育つので驚かされます。
パッチリ開く花が愛らしい【セツブンソウ】
開花期/2~4月 草丈/10~20㎝
日本の固有種で、関東地方より西の本州、石灰岩地や林床に分布。白い花をパッチリ開く姿が愛らしい。ただし、花弁に見えるのは萼片で、黄色の蜜線と紫色の雄しべが目立ちます。本来は落葉樹の下に生える植物なので、鉢植えで育て花後は明るい日陰などの涼しい場所へ。
春の山野にスプリング・エフェメラルを探して
スプリング・エフェメラルはもともと寒冷地や山間の林床などに生えるものが多いため、暖地で栽培するのは一般の草花より難しいものです。水はけよい山野草用土などを使って、風通しよい環境で育てることがポイントになります。
カタクリなどは外国産の‘パゴダ’という黄色い花の品種など、丈夫な園芸品種を育ててみるのもよいでしょう。
関東などでも低山のハイキングで可憐な花々に出会えることもありますが、開発などで自生地は激減しているため、株を持ち帰ることは絶対にやめましょう。野の花は野に咲いているのを愛でたいもの。スプリング・エフェメラルを求めて出かけましょうか。
※2023年3月8日に配信した記事を再編集しています。
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