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【親が認知症かも!?】病気について正しい情報を得ること。家族の理解が深まれば症状が穏やかになる場合も

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ゆうゆう編集部

周囲の人の対応によって症状の出方は変わる

「家族に財布を盗まれた」などと疑う、入浴や洗髪を拒否する、暴言や暴力などの問題行動を起こす、のも認知症の一つの特徴です。これらをBPSD(行動·心理面の症状)と呼びます。

中核症状を治療で改善させるのは難しいものの、BPSDは周囲の人の関わり方などで軽減させられることも。「認知症は治らない」といわれますが、周囲の人が認知症という病気を理解し、適切な対応をとれば症状を落ち着かせ、進行をゆるやかにすることにもつながるのです。(杉山さん)

【認知症を理解するキーワード】
1 記憶にないことは事実ではない
2 本人が思ったことは絶対的な真実
3 認知症の症状は身近な人に強く出る
4 認知症になってもプライドは残る
5 こだわりは、否定するほど強くなる
6 全部忘れてしまっても、感情だけは残る

認知症の人は、病気の特性のため不可解な行動をすることもある。「それは違う」「何でそんなことをするの?」と私たちの常識を押しつけるのではなく、認知症ゆえの行動の背景を理解して、合わせるほうがうまくいく。認知症になってもプライドがあり、無神経な言葉に傷つくのは同じ。お互い「いい気持ち」でつき合えるようにすることが大切だ。

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