【60歳からの住み替えQ&A】将来、売りやすいマンションとは? 二世帯住宅におすすめの間取りとは?
Q 二世帯住宅を建てる予定です。間取りのポイントは?
A 完全分離型がベスト
二世帯同居に失敗した場合も想定し、2つの世帯が完全に分離した設計にするのがおすすめです。玄関や風呂、キッチンなどがそれぞれ別なら、どちらかが家を出た場合でも、空いた部屋を賃貸に出せます。住宅ローンが残っても、家賃で支払えれば双方とも負担になりません。
敷地が広いなら、理想は、親子別々に戸建てを建てること。お互いの存在を常に感じる二世帯住宅より、ほどよい距離が生まれます。二世帯住宅より費用がかさむので、予算も含め検討しましょう。
Q いったんは夫婦で小さなマンション暮らしをしたいけれど、いずれ有料老人ホームに入るつもり。売りやすいマンションとは?
A 子育て世帯や現役世帯のニーズを意識しましょう
自分が「欲しい」と思う物件ではなく、いろいろな世代から見て「欲しい」と思われる物件を選びましょう。
たとえば、ゆうゆう世代は病院が近いことが物件選びの重要なファクターですが、それだけでは他の世代にアピールできません。子育て世代なら自然が多い、公園が近くにあるなど、通勤世代なら、交通の便や買い物の便がいいなど、それぞれこだわるところがあります。そうしたニーズも視野に入れ、総合的に判断して選ぶと将来の売却がスムーズになります。
Q 住み替え先の地域について、何を調べておけばいい?
A 住民税をチェック。 街の様子は、Googleマップで確認を
転居先候補を選ぶときは、住民税のチェックを。大企業や法人などが多い地域は税収が豊富なため、住民税は安い傾向にあります。
物件の周囲の様子は、Googleマップで確認しましょう。周囲のどの家も手入れが行き届いていたら、治安はいいと考えられます。逆に、すさんだ感じがしたら安全面が心配。候補を決めたら、最終的には実際に現地を歩いてみるのがいちばん確実です。できれば、朝、日中、夜など時間帯を変えて歩くのがベスト。
※この記事は「ゆうゆう」2023年9月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
※制度などは、2023年6月末現在のものです。
取材・文/横田頼子
※2023年8月23日に配信した記事を再編集しています。
▼あわせて読みたい▼