このドラマの楽しみ方が見えてきた!「じわじわくる」メンズキャラは誰?【おむすび】第3週
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田幸和歌子
それだったらもう、ハギャレンたちがずっこけても
第2週でハギャレンメンバーのルーリー(みりちゃむ)が補導され、結たちがかけつけたものの、全員未成年のため、身元引き取りができなかった場面があった。そこに現れたのが、結への「ギャル文字」メールをチラ見して解読、状況を把握してかけつけた結の母・愛子(麻生久美子)だった。なんとも頼もしい母ではあるが、この入り方が、「話は全部聞いたで」と入ってくる吉本新喜劇的にも見えた。
そういうふうに見ていくと、第1話で結の前にずらりと横並びで立ちはだかったハギャレンメンバーたちや、今週登場し、サラリーマンをカツアゲしていた別のギャル集団(悪役的立ち位置だ)とのからみもそうだ。
「他人から見たら、うちら同類だから」
という不良ギャルの言葉に、
「全然違います!」
と、真っ向から反論する結。
結局、現場に「いつもの」警官たちがドヤドヤと訪れて不良ギャルたちを連れていくのだが、そのとき結がほっとした表情で放った「こわかった……」の一言。もう完全に新喜劇である。
それだったらもう、ハギャレンたちがずっこけたり、もっとすごい剣幕で啖呵を切ったりしてくれてもよかったような気すらしてきた(この警官たちの登場の仕方も、「なんやなんや!」と乱入してくる新喜劇的なものと考えるといろいろしっくりくる)。
そういったコント・喜劇的な演出ばかりでなく、キャラクターもなんとも「じわじわくる」要素が少しずつ見えてきているところも、3週目で浸透してきた感はある。
「じわじわくる」キャラクターも続々……
なかでも、大事なことを話したいからと二人きりで話せる瞬間をねらい、告られるのかと思えば結が使う筆巻きが祖母の佳代(宮崎美子)の手による野菜染めであることに一点集中で夢中な書道部の風見先輩(松本怜生)も実にいいキャラだ(話は戻るがネットなどで話題にされている、宮崎美子の“やりすぎ感”あるおばあちゃん演技もまた、喜劇寄せのものと考えれば納得いくような気もする)。
風見先輩は結の自宅まで来て、おばあちゃん指導のもと玉ねぎの皮で野菜染めに挑戦、嬉々とする無邪気な姿はどこかかわいい。
何かあれば栃木名産「とちおとめ」を持ってくる野球留学男子・翔也(佐野勇斗)もまた、その栃木弁や「野球『夢』ノート」など、まっすぐな部分がまたじわじわと好感をいだかせてくれる。“偽装彼氏”の陽太のいまのところ当て馬感ハンパない雰囲気も含め、結を取り巻くメンズたちのキャラも少しずつ個性が見えてきた。スロースタートではあるが、この作品はそういうテンポで楽しんでいけるようになる可能性が見えてきた。
そして今週ラストで満を辞して登場した、歩。もしかしたらここまでの「ベタ」をさらに塗り重ねる極端なキャラクターであるかもしれないが、喜劇的要素で描く「平凡」を、もう一段上に「アゲ↑」してくれることを期待したい。
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