12月から本格導入の【マイナ保険証】手持ちの健康保険証はいつまで使える?メリットは?プロがわかりやすく解説!
マイナ保険証の取得方法
マイナ保険証を取得するには、「マイナンバーカードの申請」と、「保険証として利用するための登録手続き」が必要です。マイナンバーカードをこれから申請される方は、郵送やオンラインでの申請、街の中にある証明写真機での申請が可能です。申請手順は「マイナンバーカード総合サイト」で確認できます。
すでにマイナンバーカードをお持ちの方は、保険証として利用するための登録が必要です。これは、①病院や薬局の受付に設置されている「顔認証付きカードリーダー」、②「マイナポータル」、③セブン銀行のATMのいずれかから行います。①は病院などでの受診のついでに行えますし、③はマイナンバーカードをかざして暗証番号を入力するだけの簡単操作ですむため、特におすすめです。
詳細は厚生労働省のホームページ「マイナンバーカードの健康保険証利用について」をご覧ください。
マイナ保険証の使い方
最後に、病院などでのマイナ保険証の使い方を確認しましょう。まず、①受付などに設置してあるカードリーダーにマイナンバーカードを置き、②顔認証もしくは暗証番号(汎用カードリーダーの場合は、暗証番号もしくは窓口職員の目視)により本人確認を行います。続いて、③過去の診療や薬の服用などの情報を提供することに同意するかどうかの確認画面が表示されたら、これを選択すれば受け付け終了です。
国は、マイナンバーカードを「デジタル社会のパスポート」と位置づけています。25年3月には運転免許証のデータをマイナンバーカードに一体化する「マイナ免許証」の運用も始まるなど、さらなる利用拡大が見込まれています。
その一方で個人情報がマイナンバーカードに集約されることへの抵抗感や情報漏洩に対する不安を抱く方は少なくありません。デジタル庁では、そうした個人情報に関する疑問や不安の声にこたえる内容をQ&A方式でWebサイトに掲載し、広く公開しています。
私たちの個人情報がどのように管理され利用されるかについて、自ら情報収集し、判断することが、これからのデジタル社会には求められるのかもしれません。
●法制度などは、2024年10月現在のものです。
※この記事は「ゆうゆう」2025年1月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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社会保険労務士
伊藤紀代美
いとう・きよみ●人事労務の専門家として、企業の労務相談や給与計算、社会保険手続き、助成金申請など幅広い業務を担当。共同通信社「経済ウィークリー」のコラムなどを執筆。
いとう・きよみ●人事労務の専門家として、企業の労務相談や給与計算、社会保険手続き、助成金申請など幅広い業務を担当。共同通信社「経済ウィークリー」のコラムなどを執筆。