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人生後半戦の『ターニングポイント』を前向きに!

夫がギャンブル依存症、自身も共依存という病気に…回復へと踏み出せた最大の理由とは?【田中紀子さんのターニングポイント#1】

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ゆうゆうtime編集部

「依存症」を医者が見てくれるなんて思いもよりませんでした

夫がギャンブルで借金を作っては隠し、バレて私が金策に走る…という行動を繰り返していることを私はいつも不可解に思っていました。なぜなら、夫という人間の本質とやっている行動があまりにも釣り合わないからです。夫の本質というのはすごく優しくて、理知的な人で、感情的には全くならない人。なのになんでギャンブルだけやめられないんだろう、と不思議でなりませんでした。

今ほど、依存症に関する情報が飛び交っているわけではありませんが、それでも普及しはじめたインターネットで必死に「旦那 ギャンブル 競艇」とか、「夫 借金 ギャンブル」というキーワードを調べていました。そこで行き当たったのが、同じように夫のギャンブル癖に悩む妻のブログ。その中に精神科で診ていただいたということも書かれており、さらにはその精神科の情報もあったのです!藁にもすがる思いで、そちらの病院にかかることを決めました。

現在は「依存症を医者に相談する」というのはごく自然な流れですが、当時は全くそんな風潮はなく、ましてやギャンブルのことを医者に相談する、なんて驚きでした。弁護士に相談というのは少し思ったかな…程度です。現実的にギャンブル依存症を見てくれる精神科医自体もほとんどいませんでした。なので、このブログに行きつき、さらにお医者さんまでたどり着けたのは、本当に奇跡中の奇跡だったと思っています。

回復への第1歩「自助グループにつながる」を後押ししたもの

精神科に行き、これまでのいきさつを話したら、先生には淡々と「ご主人はギャンブル依存症ですね。それと奥様も共依存という病気です。お薬を処方して治るものではないので、自助グループに行きなさい」と言われました。

ひとまず専門家に解決の糸口を教えてもらって救われるかもしれないという思いと、「私も病気なの?!」という驚き。胸中複雑でしたし、何が何だか…という気持ちもありましたが、お医者さんが言うならと、進められた自助グループに参加してみることにしました。

あとになって思いますと、本当にこのお医者さまとの出会い、そして自助グループとの出会い、これらがなかったら今のように回復はしてなかったと思いますし、あと10年回復が遅かったかもしれません。それくらい私にとってはこの第1歩がその後の人生を左右する大きなものでした。

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