白髪を生かした「ピンクの髪色」でおしゃれの幅が広がる！ 60代・人気スタイリストのヘアスタイル実例

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PROFILE
安野ともこさん　スタイリスト、衣装デザイナー、ジュエリーデザイナー

やすの・ともこ●スタイリスト事務所「CORAZON」、ジュエリーブランド「CASUCA」主宰。
数多くの俳優のスタイリストを務める。
衣装デザイナーとして、ミュージカルやCMの衣装を手がける他、フィギュアスケーター・浅田真央さんの数々のコスチュームを担当したことでも知られる。
今もなお、多方面で輝きを放つ存在。

「好き」という気持ちを大切に。 髪型を変えればご機嫌！

木々の力強い緑と眩しい光に包まれたある日、自身がデザイナーを務めるジュエリーブランド「ＣＡＳＵＣＡ」のショップにて、安野ともこさんにお会いした。私たちを出迎えてくれた彼女は、サーモンピンクのシャツワンピースに、ピンク系のターバンを合わせたとてもチャーミングな装い。透明感のあるペールピンクの髪色がひときわ目を引き、一瞬にして空間が華やいだ。

「これまで気の向くまま、その時々の気分でいろんな髪型を楽しんできました。過去の写真を見返すと、本当に面白いですよね」

そう言いながら、スマートフォンの写真画面をスクロールする。

「これまでもいろいろな髪型、髪色を楽しんできたけれど、還暦を迎えた頃にどうせなら白髪を生かし、明るい髪色にしようと思いたったの。あるとき、『あ、大好きなピンクにしよう！』って。私ね、人生を一日にたとえたら、今が『美しい時間帯』である『マジックアワー』だと思っているんです。いろんなものからも解放されて、縛られることもない。心が自由だし、どんなものにも感動があり、きれいだなぁと感じられている。お店（ＣＡＳＵＣＡ）を、このお庭のある場所に引っ越してこられたのもそう。還暦を経て、より軽やかでいられるようになりました。この髪色も、そんな中の一つのカタチだったのかもしれません」

以前の安野さん

ブラウンのショートヘアだった2020年頃。ターバンは伸びた白髪をカバーする役目も。

黒が好きで、あえて真っ黒に染めていた2015年頃。ショートバングに外ハネでモード風に。