【ガーデニング】2月はバラの冬剪定の季節。剪定・誘引の計画を立て、イメージトレーニングを!
公開日
更新日
吉原美奈子
2月はバラの冬剪定の季節です。2月中旬を過ぎるとバラの根は休眠から目覚め、少しずつ根を伸ばしていきます。5月に思い描いていた通りのバラのシーンを作りたいなら、今が大事な時期。バラの本や実際のローズガーデンの剪定の仕方を見て、どんな風に仕立てるかイメトレしておきましょう。
★前回はこちら★
【ガーデニング】バラの休眠期のお手入れは?冬ならではの病害虫予防もバラの芽の最初の変化をキャッチする
関東以西の温暖地ではバレンタインデーを過ぎると、バラの根は少しずつ伸びだし、芽がかすかにふくらむように変化していくのがわかります。最初は枝の節の、横線のように見える部分が広がり、かすかに赤みを帯びてきます。これが少しずつ膨張して、明らかに芽と分かるようにふくらんでいくわけです。
ここから芽が出て枝になり、わずか3か月で花が咲くとは、今はまだ信じられない気がしますが、3月過ぎて気温が高くなるとぐんぐん生長していきます。そのためによい芽を発見して、それを育てるために枝を切る冬剪定はとても大切な作業です。
実際に剪定を行うのは芽の動きが明らかになる2月中旬~3月上旬ですが、それまで注意深く動きを観察する日々もワクワクするものです。バラの専門書や園芸雑誌などを見て、自分のバラをどれくらいの高さ、ボリュームで咲かせたいのか、今のうちによく考えておきましょう。
つるバラはどう這わせたいのか考えて
バラの冬剪定では、つる性のバラの枝を這わせる誘引作業も同時に行います。誘引はバラ庭の景色を作る上で欠かせない作業なのでどんな風に這わせたいか、よく考えてから行いましょう。また這わせる構造物とバラの相性も考える必要があります。
小ぶりのアーチやオベリスクに枝が太く剛直な品種を合わせても、年々枝が太くなって曲げにくくなり、きれいに見せることができにくくなります。またステム(花が付く枝)が長い品種だと花が垂れ下がって咲くので、小さな構造物に這わせるとまとまりにくいことがあります。こうしたバラは大きな壁面に這わせると存在感を発揮します。
誘引がしやすいつるバラにはつるアイスバーグ、サマースノー、レオナルドダビンチ、ナロウウォーター、コーネリア、アンジェラ、ピエールドゥロンサール、またウイリアムモリスなどの多くのイングリッシュローズ(半つる性と呼ばれるシュラブローズ)も使いやすいでしょう。