【ガーデニング】クレマチスの品種、育て方。フェンスや壁を立体的に飾ろう!【多年草】
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光武俊子
四季咲き性が強い【インテグリフォリア系】
これも花形はさまざまで、つるではなく自立する木立性の種類もあります。なかで小さなベル型の花を咲かせる‘篭口(ろうぐち)’などが人気。今年伸びるつるに咲き、冬は刈り込める新枝咲きです。鉢植えで身近に飾ったり、切り花でも楽しめます。
ベールのように群れ咲く夏咲きの【原種】
夏空のもとで、よく伸びるつるに白い小花を群れ咲かせる原種、センニンソウ(仙人草)。日本の野山に自生するクレマチスなので、育てやすく丈夫です。生育のよさを生かすなら、大きめのアーチなどが向きます。ただ、茎の切り口から出る白い液体でかぶれることも。
冬の庭をかわいらしく彩る【原種】
これまで紹介したクレマチスと異なり、夏は休眠して秋に芽吹き、冬に咲く原種シルホサ。花の少ない時期にかわいらしい花を吊り下げるように咲いて、視線を集めます。地中海沿岸などが自生地で寒さにはやや弱いため、北海道などでは屋内で冬越しさせましょう。
支柱を立てて深めに植えつけを!
クレマチスは丈夫で育てやすい多年草。寒冷地の厳寒期をのぞけば、いつでも植えつけできます。鉢でも庭でも育てられますが、根がよく伸びることで花つきもよくなるので、小さい鉢植えはおすすめできません。
つるをよく伸ばして花を咲かせるので、支柱を立ててつるを誘引するか、フェンスなどのそばに植えるとよいでしょう。生育期にはつるが毎日どんどん伸びるため、望まない方向へ巻きついたら、巻きついた部分を切り離して誘引し直します。
クレマチスは土に1節を埋めて植えつけると、節からもつるが出てきます。つるの数がふえるので深植えがおすすめです。植えつけたらたっぷり水やりしましょう。その後、鉢植えは表土が乾いたら常に鉢底から水が流れ出るまで水やりします。
花後は花がらを摘むことで、次の花が咲きやすくなりますが、おじいさんのひげのような花がらもまたおもしろいものです。クレマチスのさまざまな魅力を味わってください。
※2023年4月19日に配信した記事を再編集しています。
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