【ガーデニング】植えつけは今!春に咲かせる一年草・球根・宿根草
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光武俊子
「球根」を植える深さはあまり気にしなくて大丈夫
秋に植える球根植物にはムスカリや原種チューリップなどのように直径2㎝ほどの小さなものから、直径8~10㎝のアリウムやユリのように大きなものまで、さまざまな形や大きさの球根があります。
かつては球根ごとに植える深さの目安が示されたものですが、今では鉢植えでそれぞれの球根の高さの1~2倍深さが一般的と考えられます。庭植えではシャベル一掘り分の深さに植えます。
例外は根が球根の上からも出るユリで、球根の上に深さ10㎝以上の用土があるように、深く植えるのがおすすめです。
植える間隔も球根1~2個分あけるのが一般的ですが、小球根などはまとめて植えることで見映えがします。球根は気温が15~20℃で水に触れると生育をスタートするので、植えたらたっぷり水やりしましょう。開花までに必要な養分は球根自体がもっているため、元肥はいりません。
年末過ぎに植えつけても球根は咲きますが、今から植えてしっかり根を張らせることで、花後に球根を太らせたり分球したりして、次の年も咲く可能性が高くなります。
花のない苗から育てる「宿根草」の醍醐味
先に紹介したパンジーやビオラなどの一年草に対して、植えると何年も繰り返し咲いてくれるのが宿根草(多年草)です。チューリップなどが終わる晩春から初夏にかけて、ジギタリスやカンパニュラ、バーバスカムやオダマキなど、多彩な宿根草が楽しめます。
来年咲く宿根草は、秋にはまだ花のない小さな苗で出回る地味な存在です。けれども、秋に植えて根を張らせると冬の寒さで地上部が枯れても、春には新芽を出してもりもり成長。見事な大株になって花を咲かせます。春に暖かくなってからも植えつけはできますが、パフォーマンスに大きな違いが出るのを楽しんでください。
何年も育つ宿根草を庭に植えつけるときは、大株になっても邪魔にならない場所選びが大切。根がよく張るので、深く掘って腐葉土や堆肥などを少し加え、土壌を改良してから元肥を施して植えつけます。
園芸愛好家にとって秋は大忙しの季節。私自身、なかなか適期に植えつけできなくて、植えたとたんに寒くなると苗たちがかわいそうに思いますが、それでも健気に冬を乗り越える宿根草に励まされることが多いです。来年の春を夢見て、今年最後の植えつけを!
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