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【70代ひとり暮らし】「守りに入る人生はつまらない」ドラマスタイリスト・西ゆり子さん

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ゆうゆう編集部

毎日好きなものが食べられる。何でも好きなことができる

ひとり暮らしのよさは、自分の好きなようにできること、と西さん。

「何を食べるか、何をするか、全部自分次第。これまで家族を優先していた人も、ひとりになれば毎日自分で考えるようになります。自分の意志がなければ何も進まないのね。そういう意味では、自分が何をしたいのか、何をいいと思うのか、感性が研ぎ澄まされると思います」

これまで俳優のスタイリングで活躍してきた西さんだが、2022年に始めた「着る学校」では、一般の人におしゃれの楽しみを伝えている。

「生徒さんの悩みで多いのは『自分が何が好きかわからない』ということ。長年、家族や仕事のために装ってきたのだから無理もありません。でも自分を見つめ直し、自分のために装うことは人生を豊かにする第一歩。私もひとり暮らしで感性を磨いて、ますますとんがっていきます!」

朝起きたら、1時間ほど掃除などの家事をし、その後、仕事で関わるニュース番組を見ながらお茶タイム。お茶うけは煮干しやナッツ類。それからゆっくり朝ご飯というのが日課。

お気に入りに囲まれて生活しています

引っ越し祝いに友人が作ってくれたカーテン

広くはないが大きな窓が気に入った部屋。創造力を刺激するレースの抽象柄を眺める時間も好き。

長らく消音にしていた柱時計も今は現役復帰

家族にうるさがられた柱時計が今は日々のリズムを刻む。

トルコで買った目玉のお守りは玄関に。

お気に入りの食器を厳選して日常使いに

ロイヤル コペンハーゲンから名もないブランドのものまで、自分の目にかなったものだけを使う。

必要なものだけのキッチンは快適そのもの

電子レンジはなし。鍋も数種類のみ。「小さなざるが案外大活躍したり。そんな発見が楽しい」

撮影/中村彰男 
取材・文/志村美史子

※この記事は「ゆうゆう」2025年3月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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