何度も倒れて救急車で運ばれて…「フィンガー5」が一世を風靡した舞台裏は?【晃さんのターニングポイント#3】
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植田晴美
睡眠も食事も思うようにとれず、何度も救急車で運ばれた
——レコーディングもステージも楽しかったというお話ですが、ハードスケジュールですから、体はきつかったですよね?
睡眠時間もろくにとれないし、ごはんもまともに食べられない。何度も倒れて救急車で運ばれて……。点滴を打ってはステージに立ってという感じですよ。当時はあばらが見えるほどヤセていましたね。
——テレビ画面を通して見ていても、晃さんって歌声はパワフルだけれど、ものすごく細くて華奢だなと思っていました。
それで「子どもを働かせすぎだ」って社会問題にまでなって、結局ボクらはNHKの紅白歌合戦に出られなかったんです。今から思えば残念ですけど、当時は単純に「これで少し休める」と喜んでいましたよ。
——忙しい仕事の合間をぬって、学校にも通われていたんですよね?
2時間目が終わるとハイヤーが迎えに来て仕事に行くっていう感じ。最初は学校も楽しかったんだけれど、売れてからはボクが学校に行くと、下級生やよそのクラスの子たちが見に来るから授業にならない。そうするとクラスメートたちも「おまえが来ると授業にならないじゃないか」って。
ボクも自分のせいでみんなに迷惑をかけてるって思っちゃったから、ものすごく仲良かった友達とも何となく離れちゃって。寂しい話だけど、まあ仕方ないね。その分、ボクはボクにしかできない経験をしているからね。
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