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【家族疲れ】家の中のことに気がつかない夫にイライラ|ノンフィクション作家・沖藤典子さんがアドバイス

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ゆうゆう編集部

【相談②】家事はしてくれるけれど、やり方が乱暴な夫。正直ありがた迷惑です

定年退職後、夫が家事をしてくれるのはいいのですが、掃除中に大事な家具を壊されたり、後片づけ中に食器を割られたりと被害が甚大。それでも夫には「自分のやり方が絶対!」らしく、私が手を出すと怒るので手伝うこともできません。

「壊さないようにやってほしい」と頼んでも、「物はいつかは壊れる」との返事。正直言って、やってもらわないほうが気が楽です。(ゆきまるさん・63歳)

【沖藤さんのアドバイス】家事をする夫は老後の保険。ほめておだてて、気分よく家事をしてもらうのが得策

ずばり、やってもらいなさいませ。被害が甚大といっても、家中の食器が割れるわけでも、タンスが粉々になるわけでもないでしょう? ゆきまるさんはまだ若いけれど、20年後に83歳になったら、家事をしてくれる夫ほどありがたいものはないのですよ。今の被害は授業料と考えて、家事はすべて夫に任せ、あなたは趣味や友達とのおしゃべりを楽しみましょう。

そこで忘れてはいけないのは、「おだて」「お世辞」「ありがとうの大合唱」。今のあなたは「家庭の管理職」なのです。会社におけるいい管理職とは、部下をねぎらい、ほめながらどんどん使うこと。子どもだって「ほめて育てる」というじゃありませんか。夫のやる気を削がないように多少の失敗には目をつむり、ほめ言葉と感謝の言葉を。

ゆきまるさん自身の「家事はこうでなくては」という完璧主義は捨てて、夫なりの家事のやり方を認めることが大切です。こんな夫はなかなか見つかりません。うまくスキルアップさせていけたら、老後は頼れるパートナーになってくれるはず!

※この記事は「ゆうゆう」2023年12月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

取材・文/後藤由里子

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