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【ガーデニング】バラの休眠期のお手入れは?冬ならではの病害虫予防も

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吉原美奈子

【ガーデニング】バラの休眠期のお手入れは?冬ならではの病害虫予防も

開きかけのみずみずしいピンクのバラを、つぼみごと切るとはなんという贅沢! 憧れてはいてもなかなかできないことですが、開いたらいっそう華やかさが増すでしょう。

1月20日は大寒。一年で一番寒い時期に入りますが、最近は暖冬が続き、庭のバラも完全には休眠せず、緑の葉をつけているものもちらほら見受けられます。冬のバラ仕事を着々とこなしている方は、冬剪定までの間にちょっと一息つけますね。まだの方は暖かい日に進めておきましょう。

★バラに元肥を与える★

【ガーデニング】バラの冬仕事は1月からの今が本番!元肥を与え、苗を鉢に植えよう

フランスの小さな村のバラのあるシーン。雨どいはちょっと無粋なものですが、バラを這わせると素敵に見えてくるから不思議です。ボリューム管理をすれば、日本でもお手本にできそう。

バラの『休眠』ってどんな状態をさすの?

バラを育てている方の中には、『バラが休眠する』という表現を聞いたことのある人もいるのでは? バラが休眠するというのは、正確にはバラの根が低温によって活動を止め、そのために株の生育が休止する状態を指します。

1月を迎えるとかろうじてついていたバラの葉も自然に落葉しますが、関東以西の温暖地では年々暖冬傾向が強まり、葉が残っていることもあるでしょう。しかし春~秋に比べて圧倒的にバラの根の活動は少なくなり、生育は止まります。生育が止まる休眠中は、根や枝を切っても株への影響が少なく、だから冬にいろいろな作業をするわけです。

美しいライラック色のバラ。花付きのよいバラを全部きれいに咲かせるには、枝葉を充実させることが先決で、地道なお手入れ作業が必要です。

剪定は2月中旬まで待つのが得策

バラの冬の作業のおさらいをざっとすると、大苗を庭や鉢に植える、鉢や鉢土を新しいものに交換する(その際に根を切って鉢に収まりやすくするのもOK)、長時間かけてゆっくり吸収される元肥を与える、株元にマルチングをする、などがあります。

まだ作業を終えていない方は、引き続き最適の季節ですから早く済ませてしまいましょう。2月になるとこれまた重要なバラ仕事の一つ、『冬の剪定』が始まります。
冬の剪定は1月にやっても悪いわけではありませんが、2月中旬以降に行うほうがやりやすいのでおすすめです。

イギリスのバラ栽培の様子ですが、おがくずでマルチングをして冬の寒さを防いでいます。他にもマルチング材には腐葉土、細かいバークチップ、植物由来の繊維で作ったマルチマットなどがあります。

バレンタインデーを過ぎると光が強くなり、日が伸びて、寒い日はありますが少しずつ春の訪れを感じます。植物はかすかな春の気配を感じて、根は少しずつ伸びだし、注意して枝を見ていると芽がわずかにふくらみ始めているのがわかります。こうなると、剪定で切る位置がわかりやすくなるので安心なのです。

寒冷地や積雪地でのバラの管理

寒冷地や積雪の多い地方では、無理に冬の作業を行う必要はなく、3月に入ってから植え付けや土替え、剪定を行うほうが安心です。それまでは枝をざっと切る仮剪定をし、なるべく株元が凍らないように土を寄せて厚くマルチングをしておきます。

鉢植えもマルチングをして軒下や物置などに移動させるとよいでしょう。鉢が凍らないように土中に埋める方法もあります。
雪はバラにとって害になるわけではありませんが、大雪でバラの枝が折れたり、裂けたりすることがないよう、支柱を数本しっかりと立てて結わえておきます。

やさしい風情のアプリコットピンクのバラ。花形も中輪で、赤、黄などの強い色のバラと合わせてもなじみやすい。庭に1株あるととても重宝します。

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