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【老後資金】「いつのまにか減っていた…」を防ぐ!特別支出の見直しとは?

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横田頼子

レジャー費

50~60歳以上を対象にした「シニア割」を上手に活用しましょう。たとえば、JR東日本の「ジパング倶楽部」は、全国のJR切符が年20回まで割引に。また、動物園や水族館の入場料も、シニア割引がある施設は多数あります。情報を集めて上手に活用することで、費用がグンとおさえられます。

また、50代のうちにぜひ身につけておきたいのは一人遊びの習慣です。家族や友人との旅行や外出は楽しいものですが、どこへ行くのも何をするのも人にあわせているとコストがかさみがちです。映画や美術館めぐりも、一人で行けば待ち合わせやおしゃべりをするためのカフェやランチ代がかかりません。旅行も行きたいところに行って、ホテルは安くていいから食事にお金をかけたいなどと、自分の基準でメリハリがつけられます。

一人遊びは急にはできないので、今から一人でも楽しいと思えるものを探しておき、お金をかけずに楽しむワザを磨いていきましょう。

特別支出は予算化して、貯蓄からとりおいておくと安心

年間の特別支出の予算が決まったら、老後の30年間(65歳~95歳)をかけて、貯蓄からとりおいておきましょう。別口座にするのもいいですね。必要になるたび引き出すより、貯蓄がなしくずしになりません。先々使うとわかっていると、ムダづかいのブレーキにもなります。

固定資産税や火災・地震保険料など、必ずかかる特別支出は、毎月の収入から少しずつ積み立てて準備しておくのも手。
たとえば、火災保険と地震保険を5年ごとにまとめ払いして保険料が12万円だとすると、毎月2000円ずつ5年間積み立てれば用意できます。月2000円なら、年金生活でも先取りで貯められる範囲ですよね。

自分の家計にあわせて、何ができるか、さまざまな可能性を探ってみましょう。

プロフィール
井戸美枝

ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、社会保険労務士、国民年金基金連合会理事。生活に身近な経済問題、年金・社会保障問題が専門。「難しいことでもわかりやすく」をモットーに、雑誌や新聞に連載を持つ。近著に『フリーランス大全』(エクスナレッジ)。『親の終活 夫婦の老活 インフレに負けない「安心家計術」』(朝日新書)、『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!増補改訂版』(日経BP)など著書多数。
ホームページ:http://mie-ido.com
Twitter:@mieido

※この記事は2024年9月6日に文章構成を変更しました。


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