人生後半戦の『ターニングポイント』を前向きに!
「毒親とも共存していく」元ギャンブラーの妻が過去を乗り越えたきっかけを告白【田中紀子さんのターニングポイント#3】
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ゆうゆうtime編集部
惨めな状況を脱するための最大の作戦は「自分が変わる」ことだった
そして何度も母親を変えようとACに関する書籍や活動を進めてみては、失敗していました。でも回復プログラムに出会って、これは自分で自分を傷つける行為だということに気づけたのです。そして、負のループを断ち切れるのは自分しかいないといことにも。
そもそも世代が違うので、価値観も違います。私たちの親世代は、戦中戦後を生きてきた人たちで、まさに「我慢が美徳」です。それが、私たちバブルの恩恵を受けた世代の親なんですから、それはもう毒親になりますよね。さらには、我々の子供世代はコロナを経験した世代で、24時間働く価値観なんて皆無です。
だから親子間で価値観を押し付けるのはやめたほうがいい。それに気づけてから、母親との関係性も改善しました。仲良しになった!というわけにはいきませんが、お互い生きづらいというのは薄れてきていると思います。
小学生が訴えた「水原一平さんを悪い奴だと思えない」その真意は?
先日、回復のための活動をしている仲間うちで話になったことがあって、やはりそこのご家庭もご主人がギャンブラーで、奥様と離婚されることになったんですね。ちょうどあの水原一平さんが大谷翔平さんのお金を使い込んだ、というギャンブル依存症のニュースで世間がわいていた時です。
そこのご家庭には小学生の男の子が一人いるのですが、彼が「みんなは水原さんが悪い奴だって言ってるけど、僕はそう思えない」という内容のことを作文に書いたらしいのですね。「だって、僕の大切な人も同じ病気だったから」と。そう、お父さんのことです。で、先生がこれはいい視点だということで何かの賞に推薦したいと、母親に確認をとったところ、お母さんは人に元夫のことがバレることが怖いということで相談されたのです。もちろん、その方の意思を尊重しますが、仲間たちは「子供が親を思う気持ちを素直に書いてるものだから、ぜひ推薦してもらうべきでは?依存症に対する偏見をなくすいい機会かもしれないよ」とアドバイスしました。
こういったエピソード1つとっても今の子は良い意味で、理解を示してくれるな、世代によって価値観は変わっていくなと思ったものです。
あえて広めたい「自分さえ良ければいい」の精神
だからいま介護に向き合っている人、持病を抱えている人、さらには生きているのが苦しい人、そういう人はまずは自分がラクになることを考えて欲しいです。「自分さえ良ければいい」という心を人はもっと持つべきです。犠牲心というのは一見美しいようですが、まわりにもそれを求めがちになるので、結果的に誰も幸せになれないのです。
親子でも価値観を押し付けない。いい意味で「自分さえ良ければひとまず良し」という気持ちでいること。もし、いま介護に向き合っている、持病を抱えている、さらには生きているのが苦しい、そういう状況にあるなら、まずは自分がラクになることを考えて欲しいです。「自分さえ良ければいい」という心を人はもっと持つべきです。犠牲心というのは一見美しいようですが、まわりにもそれを求めがちになるので、結果的に誰も幸せになれないのです。
自分がまず幸せになって、そうして周りも幸せにする。だから皆さん、自分が楽になる方法を考えていきましょう。そうすれば、世界は平和だと思います。
田中紀子さんのターニングポイント③
「自分が幸せでなければ、人は幸せにできない。だから、まずは『自分が楽になる』。その方法を探っていくことが誰にとっても幸せになれる近道です」
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